『エンジニアのためのWordPress開発入門』が出た! 『エンジニアのためのWordPress開発入門』という書籍が発売になります。その内容をレビューしてみました。

新しい本が出るようで、CapitalP宛にも一冊もらいました。発売は1月26日とのこと。

『エンジニアのためのWordPress開発入門』

サブタイトルに「アーキテクチャを熟知し、脱・自己流コーディングを実現する」とあり、書名の通りエンジニアのために書かれた本です。WordPress についてより詳しく知りたい人のためのものであり、また、普段は WordPress を利用しないエンジニアが WordPress がどのような仕組みで動いているのかを理解し、効率よく開発をすすめるためにも有用そうです。

著者は五人。

ハイライト(というか、個人的に面白いと思った部分)を2つ紹介したいと思います。

一つ目は第五章『WordPressの基本アーキテクチャ』。処理の流れ、データの持たれ方、ハックの仕方、テンプレートファイル、ループなど、WordPressのど真ん中というか、WordPressの仕組みについて理解しようと思ったらここを読むと理解できると思います。

第五章の目次の前半。
僕も散々お世話になった大曲さんのWordPress実行フローの図が素晴らしい。このあたりの動き方を一通り把握していると詳しくなれる。

もうひとつは、第八章『投稿データと関連エンティティ』。エンティティという言葉をWordPressの開発時に僕はほとんど使わないのでピンとこなかったけれども、要するに、投稿を中心に「投稿メタ」、「タクソノミー」、「コメント」と「コメントメタ」がどのように利用可能なのかを開設してくれています。WordPressでなんらかのアプリケーションだったりウェブサイトだったり、何かのデータを表現しようとすると、こうした投稿、メタ、分類などをどのように配置して関連付けていくか、このあたりの知識が重要になりますが、よく整理されていて分かりやすいです。

僕も打ち合わせの最中などに仕様ややりたいことなどを聞きながら、この辺のことをよく考えています。…(メインのデータは投稿として持たせてこれはタクソノミ、これはメタデータ、これはタクソノミのメタデータ)みたいなことを考えながら話していることが多いです。

その他の内容

この他、基本機能やプラグインの仕組み、テーマ作り、ユーザ、管理画面カスタマイズなどにも章を割いて説明がされていて詳しくなれます。また、WP-CLIやVCCWなどのモダンな環境/開発ツールや、マルチサイト、ウィジェットやキャッシュ、バリデーションなど、知っておくべきと思われる内容についても網羅的に説明されていました。

ぜひ読みましょう!

『エンジニアのためのWordPress開発入門』

開発者にはこちらもオススメ!

WordPress を使って何かを開発する方々には、『サイトの拡張性を飛躍的に高める WordPressプラグイン開発のバイブル』も大変おすすめです!CapitalPメンバーからは、僕と宮内が参加して書いたものです。

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