クリーンでシンプルなメディア向けテーマ Snow Monkey レビュー

Capital P愛読者の皆さんはすでにお気づきのことかと思うが、Capital Pは新しいテーマを採用した。以前はデフォルトテーマの Twenty Seventeen を採用していたのだが、このたび著名な日本人テーマ作者であるキタジマタカシ氏(モンキーレンチ)の作成したメディア・ブログ向けWordPressテーマSnow Monkeyに変更した。

Snow Monkeyの特徴

Snow Monkeyはブログ・メディア向けと銘打たれているように、WordPressがもっとも強みを発揮するジャンルに最適化されている。ざっとあげると、次のような機能がある。

  • コーディング不要。ほとんどの設定はテーマカスタマイザーから行うことができるので、画像やロゴさえ用意できればCSSを書く必要はない。実際、Capital PでもCSSはほとんどいじっておらず、大半は独自追加機能のためのものだ。
  • 豊富なウィジェット。WordPressデフォルトのウィジェット、たとえば「最近の投稿」は味気ないリストだが、いい感じにサムネイルの入ったリストを表示してくれる。その他、スライダーなどのウィジェットも盛りだくさん。
  • カスタムコンポーネント。吹き出しのような複雑なレイアウトをHTMLコンポーネントとしてそのまま入力することができる。ショートコードを書く必要はなく、ダイアログから選択してWYSIWYGで編集可能だ。
  • もちろんレスポンシブ。作り込まれたテーマのレスポンシブ対応がいまいちということはよくあることだが、スライドインメニューなども備えられ、2017年のスタンダードにきっちり対応している。
  • ワンクリックアップデート。Snow Monkeyは公式リポジトリから配布されているわけではないが、公式テーマと同じようにアップデートすることができる。これも公式テーマを多数リリースしてきたモンキーレンチならではだろう。
  • 100%GPL。WordPressの理念を尊重したライセンス形態となっており、安心してクライアントに進めることができる。もちろん、GPLなので幾つでもインストール可能!
ショートコードではなく、HTMLでコンポーネントを挿入できる。
豊富なウィジェット。WPAWではじまるものがSnow Monkeyの付属ウィジェット
こうしたよくあるレイアウトがノーコーディングで実現。

Snow Monkeyを使ってみた感想

Twenty Seventeenからの移行ということで、作業量が増えることを恐れていたのだが、二時間ぐらいで設定を終えることができた。

  • メニューやウィジェットなどだけでカスタマイズが済んでしまうのは大変ありがたい。ちなみに、筆者が一番時間を費やしたのは、新しいロゴの作成と、Twenty Seventeenのために追加した機能(たとえば、Author Box)の削除である。
  • 広告収入などについては、目立った増加はないが、その逆もまたしかり。特に減ったりはしていない。おそらく、WordPressスタンダードにしたがっているためだと思われる。一点要望があるとすれば、すべて同じコードではなく、スロットを変更できるとありがたい。
  • Capital PではJetpackへ強く依存しているのだが(そのためにHametuPackというプラグインまで作っている)、Snow MonkeyにはJetpackの機能と重複するものがある。バッティングを心配したのだが、Snow Monkey側の機能をオフにすれば特に問題はなかった。控えめな実装を心がけているようだ。

以上、いまのところかなり満足している。興味を持たれた方は、Snow Monkey 公式ページ をチェックしてみよう。気になるお値段は16,200円から。

おまけ:テーマビジネスについての考察

以下、有料会員向けに次のようなコンテンツをお届けする。

  • Snow Monkeyの特殊な販売形態について
  • GPLテーマビジネスのあり方
  • 興味のある方はぜひ入会をお勧めする。

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