話題のMastodonのステータス(Twitterの単独ツイート)をWordPressの投稿に貼り付けられたら便利だということで、早速登場したプラグインとその改良版をご紹介します。
Mastodonとは、Twitterに似たサービスを運用できる、オープンソースソフトウェアです。Twitter との大きな違いは、それぞれ別のドメイン上で、独立し(たインスタンスとし)てセットアップされ、いくつかの仕組みでお互いが緩やかに連携する点です。また、インスタンスごとに運営ポリシーを設定できること、であったり、独自の機能を追加できること、AGPLというサーバで動くソフトウェアであって実行を表示している変更であってもソースコードを開示することになるライセンスも大きな特徴です。
ひとつの大きな会社が、仕様やユーザーのデータの利用の仕方、ユーザーの排除などを決めて、全員がそれに従うよりも、自由、分散、自治といった価値を選ぶ人たちのソフトウェアということで、WordPress の理念とも親和性が高いような感じがします。
CapitalPの高橋も、高橋専用(旧姓不可、異体字可)の takahashi.social を開設してます。僕は高橋ではない入ることができず分からないのですが、高橋さんたちは集まっているのでしょうか?
さて、TwitterであればTweetのURLをエディタ画面に貼り付ければ、そのツイートを埋め込み、著作権などの問題を気にせずに引用を表示させることができますが、それをMastodonインスタンスを相手にしていても実現するためのプラグインが出てきました。その名も Mastodon Embed です。
また、このプラグインの作者はMastodonの熱心な利用者ということですが、WordPressのプラグインを作ったのは初めてということで、WordPressの作法に従った完全なリライト版がGithubにも登場しています。
GitHub – ginsterbusch/mastodon-embed: A WordPress plugin to embed Mastodon statuses
実際に貼り付けることができるかな?
ローカルのテスト環境で改良版を使ってみました。
- インスタンスによって iframe が使えたり使えなかったりする
- プラグインに、iframe ではなくAPIからデータを取得する機能がある
- APIからでもデータが取れない場合があるようだ
ということが分かりました。以下は、mastodon.cloud, mstdn.jp, friends.nico, pawoo.net のステータスを貼り付けてみたところのスクリーンショットです。表示させることができたのは、mstdn.jp, friends.nico でした。
プラグイン側でもエラーも少し出ているので、プルリクなども送りつつ、インスタンスによってどうしてデータが取れないのかなどちょっと見てみたいと思います。
使い方
ショートコードプラグインです。以下の構文で使います。
[mastodon no_iframe="1"]https://mstdn.example.com/@id/stts_id[/mastodon]