プラグイン・テーマ作者なら知っておきたいPTEリクエスト

WordPressプラグインやテーマは国際化対応を行うことができる。potファイルやpoファイルを含める方法を利用している開発者も多いだろう。しかしながら、実はWordPressで翻訳対象となるのはプラグインまたはテーマに同梱されるファイルだけではなく、WordPress.orgの公式リポジトリ上に表示されるreadme.txtもまた翻訳対象になるのだ。

readmeを翻訳するためには、WordPressの翻訳プラットフォームGlotPressから行う。GlotPressがどのようなものか知らない方は、翻訳の始め方を読むといいだろう。

プラグインページの「開発」からGlotPressの翻訳ページへ移動できる。
Development Readmeをクリックすると翻訳開始

され、これで翻訳を行うことはできるのだが、有名プラグイン・テーマでない限り、この翻訳はなかなか承認されない。筆者はプラグインをまず英語で作成し、その後日本語の翻訳を作るという涙ぐましい努力をしているのだが、readmeの翻訳が反映されないまま数ヶ月が経過しているものも多い。

もちろん、これは承認権限を持つ人々のリソースが足りないということもあるのだが、自分で作ったプラグインを自分で翻訳しても承認されないというのも変な話だ。そこで、PTE(Project Translation Editor)リクエストを行うことで、この権限をゲットすることができる。

WordPress日本語サイトではSlackでリクエストを送る方法が紹介されている。

続して特定のプラグイン・テーマの翻訳を続けたい場合や、自分が公開したプラグイン・テーマを常に自分で翻訳したい場合などに、翻訳ガイドラインに沿った翻訳提案の実績があれば PTE 権限をリクエストすることができます。WordSlack の #requests チャンネルで翻訳したプロジェクトの URL と自分の WordPress.org ユーザー名を含めて「PTE 権限を付与してください」とリクエストしてください。

その他、WordPress.orgのPolyglotsサイトでもPTEリクエストを送ることができる。この場合、特定の書式に則って投稿する必要がある。

このように指定されたフォーマットで投稿する。チェックボックスがつくGithubっぽさ。

WordSlack(日本語専用slack)でもPolyglotsでも窓口が異なるだけで、対応する人は同じらしいので、どちらか一方で構わない。

これらのリクエストを送ってもなかなか承認が進まない場合、日本語チームに直訴することで事態が先に進む可能性が高い。WordSlackでアットマークをつけてメンションを飛ばせば、誰かしら対応してくれるだろう。

以上、プラグインやテーマの翻訳を自力で行なっている方は、PTEリクエストを行なってみてはいかがだろうか。

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