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WP EngineがWPackagistを買収

最大手WordPressホスティングの一つであるWP EngineがWPackagistを買収した。買収金額は不明。元の所有者Outlandishによると、少人数での管理に限界を感じてWP Engineに管理を委託したということのようだ。

WPackagistはWordPressのプラグイン・テーマをcomposerで管理できるようにするリポジトリ。使ったことがない人も多いだろうが、RootsのようなWordPressフレームワークで採用されているほか、Human MadeのAltisのようなエンタープレイズホスティングでのデプロイメントにも活用されている。それの何が嬉しいのかというと、WordPressのプラグイン設定をGit管理できるということ、つまり、WP Envitonment as Codeが実現できることだ。ACFのカスタムフィールドの設定をJSONでエクスポートしてインポート、みたいな作業もできなくはないが、設定ファイルとして保存できる、つまり「記述可能」な状態であればコードとみなすことができる。

去年の筆者のつぶやきによると誰も使ってない

ちなみに筆者はwpackagistを使っている。ほとんどの開発はwp-envで事足りるのだが、他のプラグインに依存するプラグイン(たとえば、WooCommerceアドオン)を作っている場合、ローカルのIDEにコードを参照させたいのでwpckagistで管理している。

WordPressエコシステムの一つであるWPackagistを買収したことで、WP Engineの存在感がさらに増したことになる。実際、Local(元FlyWheel)、Advanced Custom Fields, WP Offload Media, WP Migrateなど、WordPressで仕事をする人たちがよく使うツールが次々とWP Engineの傘下に入っている印象だ。Automatticとバチバチに争っているWP Engineだが、Automatticがプラットフォーム的な製品をリリースする一方で、WP Engineは着々と開発者たちの開発ツールをおさえて行っている。AIによる普及ですべてがドンガラガッシャンになる可能性もあるが、いまのところBtoBtoCの領域ではWP Engineに軍配があがりそうだ。

2026年3月18日追記

Rootsの開発元が wp-composer という似たようなリポジトリを公開した。

WP Engineによる買収が発表されてからすぐのことなので、マット「やれ」Roots「はい」という状況なのかは不明だが、そんなにすぐオルタナティブを発表するならAutomatticが先にwpackagistを買収したら良かったのでは? という気がしないでもない。もちろん、Roots自身にもモチベーションはある(RootsのBedrockというツールはwpackagistに依存している)ので、たまたまタイミングが近くなった、あるいは、もともと準備していたがWP Engineの発表にあわせて急いだ可能性も否定はできない。AutomatticにとってもRootsが自発的にやってくれたという体裁をとった方が「反WP Engineがコミュニティの主流派である」という印象を残しやすいだろう。

2026年3月19日追記

以前から作っていたようだ。筆者と同じような邪推をしたコミュニティメンバーがいたようで、Roots.io の創業者Ben Wordが自ら説明している。ブログ記事はこちら

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