WordPressの貴重な日本語ドキュメントであり、熱心な日本語コミュニティによってメンテナンスされているWordPress Codex日本語版にてWordPressコーディング規約の和訳が完了した。
翻訳したのは日本語コミュニティの立花明さん。コーディング規約にはPHP, HTML, CSS, JS, アクセシビリティ, インラインドキュメント規約など、複数のジャンルがあるのだが、ほとんどすべてを立花さん一人で訳している。
Codex日本語版の翻訳者は実のところ限られており、少ない人数によって回されている。立花さんの労作に拍手を送りたい。
コーディング規約とは?
WordPressのコーディング規約はWordPress本体、つまりコアのコーディング規約である。インラインドキュメントのバージョン番号など、かなり細かい指定があり、コアにパッチを送ったことがある人ならご存知の通り、バージョン番号 @since
を指定し忘れたりするとボツになる。
規約には古い部分(ex. PSR非準拠)もあるのだが、長い間多くの人によってメンテナンスされてきたプロジェクトならではの合理性も多い。常に一人でコードを書くフリーランサーや、大規模プロジェクトの経験がない人などはコーディング規約に目を通してみると学ぶことが多いだろう。
CodexとMake, Developer Resource, HelpHub
さて、Codex日本語版はその名の通り、WordPress Codexの日本語訳として出発しており、独自のコンテンツは本家Codexにあるのだが、その本家Codex自体が役割を終えつつある。
ではどうなるのかというと、現在次のようなページが準備中だ。
Make WordPress
WordPressに貢献しようと思った場合のメインページ。どういったチームが活動しているのかがセクション別に表示されている。
Developer Resource
https://developer.wordpress.org
WordPressを使って何かを開発しようと思った場合の指針となるページ。大きく分けて、テーマ開発、プラグイン開発、REST APIというハンドブックに分かれている。
HelpHub
ユーザーが悩みを解決するための情報サイト。一見してわかるように、まだ準備中だ。Codexの多くの文書はこちらに移行される予定である。
ボランティア募集中
なお、make以外のページはまだまだ作成途中なので、ボランティアを募集している。とりわけフロントエンドを触れる人が不足しているので、興味のある方は検討してみてはいかがだろうか。
なお、関わり方がわからないという方は、まずWordPress日本語コミュニティのSlackに参加して質問してみるのが手っ取り早い。