WordPress のテーマを一から書くのはほんとうに大変な作業で、そのための雛形となるプロジェクトがいくつかあり、それらはスターターテーマと呼ばれています。
これらのスターターテーマの中で、もっとも日本で有名なものはたぶん _s だと思います。
今回、紹介するのは、同じく有名なスターターテーマのひとつ Sage です。
Sage とは
Sage とは、Roots 社が開発しているスターターテーマで、単純に GitHub のスターの数で比較すると、_s よりも知名度があるプロダクトかもしれません(_s のスターは 7,139 で、Sage は 7,945)。
なぜこのスターターテーマがこれほど有名かというとその理由の一つにアメリカ政府で採用されたことがあげられます。
Sage はモダンな開発手法を採用しており、単純なテーマのテンプレートというよりも、テーマ開発そのもののワークフローをオールインワンで提供しています。
この Roots という会社は Bedrock という有名な WordPress 専用のデプロイツールも提供しており、これらのツールと組み合わせることで、さらに威力を発揮するものと言えます。
特徴
- CSS に Sass を採用
- Brosersync の同梱
- Laravel’s Blade テンプレートエンジン
- オプションとして Bootstrap 4 または Foundation を選択可能
筆者の感想
メンテナンスが活発にされており、コードのクオリティもとても高いです。
Laravel’s Blade テンプレートエンジンが採用されていることが目を引きますが、このことは定期的な Composer ライブラリのアップデートが必要となることを意味していますので、構築して納品してさようならっていうタイプの案件でこれを使用することはリスクがあるかもしれません。(あとは知らんっていう意味でリスクがないとも言えますが。笑)
簡単か?と聞かれれば、それには No と断言できますが、それなりにスキルがあってワークフローへの理解があれば、強力な武器となることは間違いありません。