2021年12月にリリースが予定されているWordPress 5.9と同時リリース予定のデフォルトテーマTwnety Twenty Two(以下、TTT)が披露された。デモデータとしてかわいい鳥のイラストレーションがあしらわれたシンプルなテーマである。ただ、そこに搭載される機能は鳥ほど可愛くはない。
![screenshot.png](https://github.com/WordPress/twentytwentytwo/blob/trunk/screenshot.png?raw=true)
WordPress 5.9の、そしてTTTの目玉機能はフルサイト編集(FSE)である。このため、テーマのスタイルは theme.json によって変更することができる。これまではCSSとPHPとテーマ作者のがんばりで実現していた「テーマスタイルの変更」が theme.json によって行われるようだ。将来的にはほとんどすべてのCSSプロパティーをユーザーがカスタマイズできることを目指しているのだろう。
また、TTTには「カラースキーマ」という機能が搭載されるらしい。これはKeynoteやPowerPointなどのプレゼンテーションツールの「テーマ」にあたる機能で、全体の色調を変えることができる。下の動画を見る方がわかりやすいだろう。
なんにせよ、TTTが目指すのはフルサイト編集の理念を体現することであり、その理念の一つがユーザーによる柔軟なカスタマイズだ。今後はブロックパターン、ブロックテーマ、プラグインによってサイトを作っていくことになりそうだ。
TTTはすでにGitHubで開発が始まっている特に block-templates ディレクトリは見もので、PHPがほとんどなく、HTMLだけである。ブロックエディターで「コードエディター」に切り替えたときに表示されるコメントつきHTMLがズラーっと並んでいるだけだ。
![](https://capitalp.jp/wp-content/uploads/2021/10/7ebf26c260f786f1af8e2f40c0be63cc-1024x531.jpg)
Xoopsなどの太古のCMSを利用した経験がある方はSmartyというテンプレートエンジンで専用記法が使われていたのを覚えているだろう。あんな感じだ。というより、筆者はSmartyがまだメンテナンスされていることをいまこの記事を書くために調べて知り、驚いている。
なんにせよ、FSE対応する場合にWordPressテーマの実装方法およびデザインコンセプトは大きく変わる。テーマ開発に興味がある方は調べておくと良いだろう。
ちなみに、10月なかばにはフルサイト編集のGO/NO GOが決まることになっている。まあ、GOするのだろうが。
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