新デフォルトテーマTwenty Twentyがお目見え、ブロックエディター対応テーマの新機軸となるか

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WordPress 5.3のリリースが近づいているが、新デフォルトテーマのTwenty Twentyもそのモックアップを含め、開発が急ピッチとなっている。Githubリポジトリはこちら

さて、開発者Anders Norénのブログ投稿によると、デザインモックアップはこんな感じ。ベースとなるテーマはNorénの手による公式テーマChaplinのようだ。

なんかかっこいい気がする!
シングルページは背景色のせいか、Twenty Thirteenっぽい?

ちなみに現時点で日本語デモを試してみると、次のようになる。

タイポグラフィードーン!

字が少し大きい印象もあるが、いまの流行りっぽい感じだ。

なぜChaplinベース?

さて、今回のテーマ作者であるNorénがベーステーマとして採用したのはChaplinなのだが、なぜだろうか? 単に自分が作ったテーマである、というだけではない事情があるようだ。

WP TAVERNの記事に詳しいのだが、Chaplinは最近リリースされたばかりのテーマで、ブロックエディター対応がもっともよくなされたテーマのうちの一つである。実は現在のWordPressテーマリポジトリでブロックエディターの特徴的な機能(例・ワイドブロック)に対応したテーマは30弱しかない。そもそも、ブロックエディターに対応しているテーマ自体が非常に少なく、Chaplinはその中の一つというわけだ。

最近の公式テーマリポジトリは「見本市場」のようになっており、別の場所で売っている有料テーマのライト版を置くためだけに利用されているという指摘もある。

“crippleware” は「有料ソフトのお試し版」みたいな意味。

テーマ販売で生計を立てている人にとっては、ブロックエディター対応のように技術的な負荷が高いものこそ有料版で回収したいと思ってしまうのも仕方のないことだろう。いずれにせよ、WordPress公式の無料テーマは有料テーマのライト版が増えている。

まとめると、そもそも公式テーマリポジトリにはブロックエディターの機能をフル活用したテーマが少ないということだ。

上記の問題点にはいくつかの解決策があり得るが(例・Concrete 5のような公式テーマストアを作る)、いまのところ公式テーマリポジトリには完全無料のものしか置いてはいけないという大方針に変わりはない。Norénなどは「そもそもテーマ検索画面でアップセル(有料版)が存在するテーマをフィルタリングすべき」というやや厳しい考えを持っているようである。

理想はどうであれ、Twenty Twentyがブロックエディターの魅力を伝えきれないと「公式テーマリポジトリ掲載のテーマは質が低いかお試し版だけ」という印象が固定化しかねない。そうした意味で、優秀なテーマ作者であるNorénの腕の見せ所といえるだろう。

余談ではあるがNorénはMiyazakiというテーマも公開している。”Why Miyazaki?” と機会があったら訪ねてみたいところだ。インダストリアルデザイナー深澤直人の記事がデモに入っているので、親日家かも?

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この記事を書いた人

高橋 文樹

小説家であり、WordPress開発者。WordCamp Tokyo 2016のリードオーガナイザー。山梨に土地を持ち、DIYで家を建てている。小説と家づくりとWordPress開発の3種競技があれば日本代表有力候補。KunoichiというWordPressテーマ・プラグインマーケットプレースを作成中。

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