世界のウェブサイト数、WordPressサイトの数、日本の数字を推定してみた 2017年現在、世界にはいくつのウェブサイトがあるのか、CMSはどのくらい使われていて、WordPressのサイトはいくつかるのか。日本のWordPressのサイトの数はいくつなのか、推測してみました。

世界には現在、いくつのウェブサイトがあるのでしょうか。ウェブサイトとは何かという定義、計測方法の確実性などの不確定要素はありますが、それでもざっくりとした理解をしたいということで、数字を探してみました。

また、先日公開した「WordPressが世界のウェブサイトの29%を動かしているということです」で参照した数字、及び、WordPress.orgが公開している統計データを組み合わせて、世界のWordPressサイトの数や国内の数なども推測してみました。

前提として、データは推測に基づいており、異なる場所から来た数字を組み合わせているので、本当の数字ではないことにはご留意ください。ざっくりとでも把握しておくことは、考え事の役に立つはずだという趣旨です。

結論だけ最初に挙げておきますと、

  • 世界のウェブサイトの数は 3億 くらい
  • 世界のWordPressサイトは 8,700万 くらい
  • 日本語ロケールのWordPressサイトは500万強

となっております。

世界のウェブサイトの数は12億、あるいは3億くらい

はじめに、タイトルにもある世界のウェブサイトの数の合計は12億8千万サイトであるというのは、Total number of Websites – Internet Live Statsからの引用です。

Total number of Websites – Internet Live Statsより。

この数字を出しているInternet Live StatsというのはReal Time Statistics Projectの一部であり、開発者、研究者、アナリストの国際的なチームによって運営されているそうです。Real Time Statistics ProjectとはこのIntenet Live Stats、及び、worldometers7BillionWorldのことで、いずれも面白いプロジェクトです。多くの論文やメディアや国際機関(BBC、国連、U2)に引用されるデータを提供しています。Worldometersの背後にあるかかれているDadaxという会社については色々調べてみましたがよく分かりませんでしたので、分かる方いらしたら教えてください。

さて、Internet Live Statsのこの数字に使われているWebsitesの定義ですが、

By “Website” we mean unique hostname (a name which can be resolved, using a name server, into an IP Address).

It must be noted that around 75% of websites today are not active, but parked domains or similar.

とのことで、「ネームサーバによってIPアドレスに解決することができるユニークなホストネーム」ということです。また、「その75%は現在ではアクティブではなく、取得はされているが使われていないものなど」とも書かれています。

ということは単純に考えて、12億の1/4として、3億個くらいが実態があるウェブサイトということになるでしょうか。ホストネームを単位としているので、リダイレクトされて別のドメインに吸収される数字などを含めるともっと少なくなるのでしょうか。難しいですね。ここでは、2017年現在存在しているウェブサイトの数はざっくり3億ということにしておきたいと思います。

いかがでしょうか?世界の人口が73億人ですから、世界の25人に1人がウェブサイトを持っている計算になります。今後、どんどん増えていく世界がやってくるのでしょうか。1人がひとつのウェブサイトを持つという時代が来るのでしょうか。この数字には団体や法人、サービスやビジネスのものも多く、WordPress.com やアメブロなどのブログプロバイダで書いているブロガーはこの数には含まれず、SNSで事足りている人たちも多くいることなどを考えれば、独自のドメインのウェブサイトの数としては、まあそんなものかな、という気もします。

WordPress で動いているウェブサイトの数

それでは、3億という数字に加えて、先に公開したWordPressが世界のウェブサイトの29%を動かしているという記事で紹介した、世界のウェブサイトのうちの29%はWordPressであるという数字と組み合わせると、世界中のWordPressサイトの数は、8,700万サイトということになります。

上記の記事でも触れましたが、29%というのはAlexaが発表しているランキングのトップ1000万サイトを解析したという、W3Techsの公表している数字ですので、これも全体を反映してはおりません。

というわけで、仮の数字ではありますが、世界中にあるWordPressでできているウェブサイトの数はざっくり8,700万個くらいということで把握しましょう。

ちなみに、W3TechsのCMS全体の統計ページによれば、すべてのウェブサイトのうちの51.6%はCMSを使っていないということだそうですので、世界には3億のウェブサイトがあり、そのうちCMSが使われているのが1.5億くらいで、そのうちの8,700万がWordPressである、ということに(繰り返して恐縮ですが違うデータを組み合わせているので参考程度ということではありますが、)なります。

日本のWordPressサイトの数は520万強。

それでは、国内の状況はどうでしょうか。ここでは、日本語で使われているWordPressのサイト数を導いてみたいと思います。

WordPress.orgのStatisticsのページによれば、全WordPressのウェブページのうち日本語ロケールが使われているものは全体の6%ということです。(ちなみに、これは英語以外の言語ではもっとも多い数字です。デフォルトの英語のものが49.4%、この他に多いロケールは、ドイツ語が5.3%、スペイン語が4.8%、フランス語が3.8%、ロシア語が3.1%などです)

世界の8,700万WordPressサイトのうちの6%ということは、5,220,000ですので、日本語ロケールのWordPressサイトは520万強となります(繰り返しますがざっくりの参照用数字)。

なるほどぉ。そう言われるとだいぶ多い気もしてきますが、どうでしょうか。

ちょっと考えてみるに、実際によく使われているアプリランキング<2017年> | 株式会社ヴァリューズに出てくる数字を見てみると、(こちらも彼らのツール依存の推測数字ではありますが)2017年のアプリの起動ユーザー数のランキングは、1位がLINEで3,850万、2位がFacebookで2,450万、3位Twitterが1,650万、8位Instagramが1,200万ということです。そこから見ると、なんとなくそんなものかなぁ、という感じでしょうか。

日本国内で、あるいは日本語でビジネスをしているホスティング会社やテーマ・プラグイン販売、メディアや制作の仕事というのは、520万サイトとその背後にいる人、ビジネスというマーケットに対して商品・サービスを提供しているわけですね。

大手のサーバー会社のWordPressのインストール数や、アメブロなどのブログプロバイダのユーザー数なども見てみたいと思いました。何か面白い数字がある方はコメントやTwitterで教えてくださいませ。

以上、まとめますと、

  • 世界のウェブサイトの数は 3億 くらい
  • 世界のウェブサイトのうちCMSを利用しているのが 1.5億 くらい
  • 世界のWordPressサイトは 8,700万 くらい
  • 日本語ロケールのWordPressサイトは500万強

ということになりました。

最後に、おまけですが、以下はWWWの生みの親、ティム・バーナーズ=リーさんによるツイートです。

Thanks Thomas Kelley for the photo

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