WordCamp Europe 2018 in Belgrade, SerbiaのEarly bird tickets(早割チケット)販売が開始されました。
WordCamp Europeは、今回で6回目となる、ヨーロッパ全土のWordPressコミュニティーが共同で運営する大陸型・大地域型のWordCampです。
- 2018年6月15日(金)と16日(土)
- セルビアの首都、ベルグラード
での開催で、チケットは40ユーロ(5千円強)。以下の内容が含まれています。
- 2日間のイベント入場券
- 両日のランチ、コーヒー、おやつ
- イベントTシャツ
- アフターパーティーチケット
- コントリビューターデーチケット(開催は6月14日木曜日、別途登録が必要)
- 早割限定のイベントグッズ
早割が適用されるのは、2017年の12月31日大晦日までとのことです。
WordCamp Europe のチケット販売事情
ここからはWP Tavernの上記の記事からの拝借ですが、今年パリで行われたWordCamp Europeでは、3000人を見込んでいた参加者が、実際には1900人であり、その前年のウィーンよりも5%少ない人数でした。その理由としては、
- チケットの売出しが早すぎた
- パリという場所のコストの高さ
- パリの現地の人たちへのセールスが多かった
- ビザが出ない問題
というのがありました。チケットを購入したのにもかかわらず出席されなかった率(no-show rate)は、24%にものぼっていたそうです。
チケットの販売のタイミングをずらし、パリよりはずっとお安く、海外の人達へのマーケティングを実施して、ビザ専門チームを作る、ということだそうで、今回はどのような規模になるでしょうか。
ビザ問題はかなり重要で、私(西川)も先日開催されたWordCamp Tokyoでは、ビザの発給に必要な書類の作成に携わりましたが、ビザ申請者の国によって書類が違ったり、発給される確率を高めるためにもろもろの工夫をしたりとかなりのコストがかかりました。パリで行われた本年は、マクロン大統領への公開書簡まで出してビザの発給を進めていましたが、それでもかなりの人数がフランスに入国できませんでした。
地域型WordCampの盛り上がりについて
Regional WordCampsと呼ばれる都市という単位を超えた大型のWordCampは、現在のところWordCamp USとWordCamp EUの2つです。最近はWordCamp Asiaが議論に上がっております。
私はその両方に参加したことがありますが、どうでしょう、この2つに関しては、ぐんぐんと参加者の数が伸びるフェーズは過ぎたのではないかと思います。多ければよいというものでもありませんが、人数的なピークには来ているのかもしれません。クオリティーや趣向は、毎年改善されていっており、どんどん価値は上がっているのですが、これを毎年やっていくというのも大変なことです。アジアでの開催も、一度なら勢いでやれそうですが、継続という観点では人材資源的にどうかなぁ、というのが正直なところです。
コントリビューターがもっとも多くいる国でありAutomatticの本拠地でもあるアメリカは本家感が強くセントラルに来た!コントリビューターデーもガチだ!という感じがします。それにたいしてWordCamp Europeは国際性、多様性、新興といったダイナミックな印象です。それぞれの価値をどのように出していくのかを見るのは、毎年行われているWordCamp Tokyoや関西エリアでのWordCampの実施の意味を考える意味でもよいことじゃないかなぁ、と思いました。