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WordPress コミュニティでダイバーシティ(多様性)スピーカートレーニングのプロジェクトが進行中

こんにちは。額賀(福井)順子と言います。苗字混在中。
私はWordPressグローバルのコミュニティチームで”Deputy”(デプティ)と呼ばれる役割をしています。WordPress はコードを書く人、テーマやプラグインを作る人、翻訳をする人、ドキュメントを作る人などの貢献によって作られていますが、コミュニティチームでは WordPress のコミュニティ全般のお世話役的なことをしています。

さて、先日、その Deputy 向けにダイバーシティスピーカートレーニングというものがありました。

私は英語を話したり聞いたりするのが得意ではないので、通訳に私が住んでいる男木島という島に同じく住んでいる Capital P メンバーの西川伸一さん真理子さんご夫妻にお世話になりながら参加しました。

ダイバーシティースピーカートレーニングというのは、WordPress のイベントで多様性のあるスピーカーを増やすためのトレーニングです。

普段、WordPress Meetup や WordCamp でスピーカーをする機会を持たない人たちにもっと話してもらおうという取り組みでもあります。
例えば、日本の中で WordPress コミュニティはテック系のコミュニティとしては比較的女性が多いようには感じるのですが、それでもスピーカー公募への応募者や登壇者の女性の割合は少ないです。もちろん、このダイバーシティースピーカートレーニングは性別に対するものだけではありません。国籍、ルーツ、障害、年齢、全ての多様性の可能性を対象としています。

下記リンクが英語になりますが、ダイバーシティスピーカートレーニングのページです。実際の章(モジュール)の内容はそれぞれ GitHub に移動していて、フォークして翻訳を進めることができる状態となっています。

トレーニングの章は5つに分かれています。

今回の Deputy 向けオンラインミーティングでは私たちはトレーニングを行うための方法を聞き、実際のオンラインでのトレーニングの様子を動画で見ながら、最終的にディスカッションをするという形をとったのですが、モジュールの最初の2つが特に時間をかける部分でした。

誰でも人前に立って話せるトピックは持っているはずなのに「こんなことを話して良いのだろうか」「私は人前に立って話すような人間ではない」という気持ちがあって踏み出せない。では、そのトピックを探しながら、自信をつけるために具体的に進めていくというカリキュラムになっています。

また、スピーカー公募があった時に応募に書くためのセッション概要(ピッチ)の書き方や、自己紹介の書き方などもあり、人前で話すための一歩のハードルを限りなく下げようとしています。

後半になると良いスライドの作り方や、良い話し方などもあり、すでにスピーカーを経験している人でも興味深い内容もありそうです。

最後のディスカッションでは、そもそもこのカリキュラムが英語話者のためであることへの改善をどうするか、またダイバーシティーへの取り組みをしようとした時に思った以上の反発があった(何故それをしなければいけないのか)経験談などもあり、とても有意義な時間でした。
何故、ダイバーシティーへの取り組みが必要なのか、ダイバーシティーとはどういうことかという説明をモジュールに入れた方が良いという話もあり、今後も改善されていく予定です。

というわけで、ぜひ日本でもこのモジュールの翻訳を進めたり、実際にトレーニングをしたりしてみたいと思っています。WordCamp Osaka 2019 コントリビューターデイのコミュニティグループや、WordSlackの #community-translate チャンネルで進めていきたいと思いますので、興味のある方はぜひご参加ください!

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