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Full Site Editing 完全編集可能テーマの草案が公開

Gutenbergとは単にブロックエディターに留まるのみではなくて、Webサイトの編集体験を完全に作り替えるプロジェクトであるということはこれまでもWordPressコアチームから主張されてきた。現在のブロックエディターはそのフェイズ1ということだ。

フェイズ2は「サイト全体のブロック化」ということが言われていてのだが、具体的にそれをどう実現するのかについて草案が公開された。ドキュメントはGithubに公開されている。

https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/18890

ざっとまとめると次の通り。

とりわけ「テンプレートがHTML」ということが衝撃をよんでおり、「静的なファイルになるのか?」と思われているが、PHP経由で配置されることになるので、いわゆるスタティックサイトになることはないだろう。

草案に含まれていたファイル構造。この拡張子が多くのユーザー、とりわけ既存テーマの作者に衝撃を与えた。

ただし、テンプレートとAPIの分離が進めば、その方向に進化することもありえなくはない。Shifterの競合のようなサービスが今後多く生まれるかもしれない。また、そもそもWordPressをセルフホストするということがとても珍しいことになる、つまりあらゆるサイトがSaasから提供されることも考えられるだろう。

いまのところ”Full Site Editing”テーマは実験的なものであり、オプションのような位置づけ。おそらくだが、この状況はしばらく続くだろう。仮に機能が実現したとしても、その新機能に追従できる開発者が十分な数揃うのはまだまだ先になりそうだ。

なんにせよ、”Full Site Editing”による変更はWordPressのテーマ作成方法に対するパラダイムチェンジである。ブロックエディターと同程度、あるいはそれ以上の衝撃をもたらすだろう。来年には動き出すはずなので、WordPressをカスタマイズしている人たちは動静をチェックしておこう。

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