以前お伝えした通り、WordPressの次期JSフレームワークを選出中 だったわけだが、新エディターGutenbergに加え、新たなプロジェクトがスタートしている。
New List Tables
これはWordPressの「投稿一覧画面」やユーザー一覧画面に使われている WP_List_Table をReactでリビルドしたものだ。
筆者としては、プラグインがこれを利用する場合にどうなるのかという点が気になっている。
Live Settings for WordPress
WordPressの設定画面にあるような、オプションをリアルタイムで編集できるAPI。
昨今のSNSでは、プロフィール画面のようなところでいちいち「更新」ボタンを押さずとも、書き換えた途端に保存されるようになっている。WordPressもそちらの方向に向かうのだろう。
フレームワークの議論は?
さて、上述の通り、React vs VueJS という構図が出来上がっていたわけだが、いまのところVue.JSで作られたプロジェクトは一つも存在しない。
その一方、Gutenbergのようにかなり高い精度まで作られているプロダクトが存在してしまっているので、仮にGutenbergが採用されたとしたら、「やっぱりVue.JSで!」とはいかないだろう。
そう考えると、議論の決着を待たずして、実質的にWordPressが採用するJSフレームワークはReactだということになりそうだ。
気になるプラグイン連携だが、これはまた別のプロジェクト Fields API(カスタムフィールド、タームメタ、ユーザーメタなどをAPI化したもの)でいい感じに連携させることを目指しているのでは、というのが宮内の意見だ。
ちなみに、WordPressのREST APIコアチームのMTGはいつも3人しか参加していないので、WordPressの重要な節目に一枚噛みたいという人はチャンスである。
ちなみに、新プロジェクトのリーダーはどちらもRyan Mccueである。
これまでコアチームの意見を聞いてきた中で、「どうやらReactっぽい」という確信を得た上で、「Reactが採用されるに全財産かける」とポッドキャストで言い放った筆者としては一安心である。