Makeブログにおいて、プラグインチームのMika Epstein(プラグインを登録するとレビューメールを送ってくれる人)がブログ記事”Reminder: Research Before You Sell Out“で注意喚起を行なっている。
趣旨は以下の通り。
- 公式リポジトリに上がっているプラグインを売ってくれと言われたらよく調査して欲しい
- 多くのオファーはスパムを送るために行われる
- 最終的な決定権はプラグイン作者にあるが、よく考えて欲しい
But remember this: The primary reason people want to buy ‘popular’ plugins is to use it to spam.
公式リポジトリでプラグインを公開しており、それがある程度人気が出ると「プラグインを売ってくれないか」というオファーがある。
もちろん、中には正式なオファーもあり、たとえばメンテナンスが停止してしまったプラグインを復活させたいとか、自分達ならこのプラグインをビジネスとしてもっと大きくできるとか、そういった「正当な」オファーもあるのだが、上記ブログで指摘される通り、多くはスパムのためだ。
なぜプラグインでスパムが?
公式リポジトリ掲載のプラグインは、初回こそレビューされるが、その後のアップデートはレビューされない。もちろん、不正があればそこでリジェクトされるのだが、たとえば10,000人がインストールして利用しているプラグインを買収し、登録ユーザーの情報を外部に送ったり、クリックジャッキングのようなものを仕込むことができる。
スパムは被害者がそれを被害と認識できない限り蔓延しつづけるので、もし筆者のように心のピュアなプラグイン作者が思いも寄らないような手法を採用すれば、莫大な釣果を上げることができるだろう。
今回のようなケースは前から知られていたが、おそらく最近増加しているのだろう。コミュニティから改めて公式に注意喚起したというわけだ。
ちなみに、Capital Pにも……
makeの記事によると、50,000USDとあったので、宮内のオファーがそれほど無謀というわけでもないのだが、少なくともスパムに加担せずには済んだようだ。
以上、もしあなたが似たようなオファーを受けたら、この記事を思い出してもらえると幸いである。