WordCamp US 2018を終えたばかりのMatt Mallenwegがmakeブログに発表したところによると、2019年は以下の9つを主要なプロジェクトとするらしい。
- ナビゲーションメニューにブロックを適用する。
- すべてのウィジェットをブロックにする。
- 「外観 > ウィジェット」のページとカスタマイザーがブロックに対応するように。
- テーマにコンテンツを追加できるエリアを用意し、そこがGutenbergで表示されるように。
- サイトヘルスチェック機能をマージする。現在はプラグイン。
- テーマ・プラグインの自動アップデートをオプトインで提供する。
- コアのメジャーリリース自動アップデートをオプトイで行えるようにする。
- ブロックディレクトリをWordPress.orgに用意する。プラグインリポジトリとは別?
- 6500個の未消化チケットを片付ける。
これらをまとめると、次のように解釈できるのではないだろうか。
- Gutenberg Phase 2への移行。
- Jetpack機能の取り込み
まず、Gutenbergは単にエディターをカスタマイズするというだけでなく、サイト全体を「ブロックの組み合わせ」と捉え、そのブロックを編集する機能を提供しようという設計の問題でもあった。2019年はそれをさらに推し進めていこうというのだろう。Phase 2についてはこちらのブログにもよくまとまっている。
そして、セキュリティや自動アップデートなどの機能はJetpackですでに提供済みの機能ではある。これは筆者の完全な邪推なのだが、MattさんとしてはWordPressに盛り込みたかった機能を自前のJetpackとしてすでに実現済みであったわけで、それをGutenberg(これも元はCalypsoと同じアイデア)と同様にWordPressコアに持ち込もうというわけだ。一見すると、AutomatticのプロダクトであるJetpackと競合するように思えるのだが、どのような思惑でやっているのかは気になるところだ。
ちなみに、このヘルスチェック機能が提供するのは、たとえばサーバー要件のチェックなどのようで、Yoastが以前発表した「PHPのバージョン低い人にアラートを出す」という機能がけっこう効果的だったことに端を発したようだ。すでに利用できるので、興味がある人はインストールしてみるとよいだろう。