直近のニュースと言えば、WordPressがPHP5.6未満をドロップ。この記事は、レンタルサーバー屋さんなど、ホスティング事業者の方へ向けたもので、WordPress 5.1 から導入された古いバージョンのPHPを利用しているユーザーへの警告表示を少しだけカスタマイズする方法です。
上の画像がデフォルトの状態です。「PHPの更新についてさらに詳しく」というボタンは、 https://ja.wordpress.org/support/update-php/ へリンクされています。このページではPHPをアップデートすることでセキュリティーやパフォーマンスによい影響があることや、ホスティング会社各社が用意しているPHPのバージョン変更方法ページへのリンク集へのリンクなどがあります。
このボタンのリンク先を、自社のPHPのバージョンアップ方法へのマニュアルなどに変更することができます。
その方法は2つあります。
ひとつは、環境変数 WP_UPDATE_PHP_URL
の値としてURLを指定する方法、もう一つは、wp_update_php_url
という新しいWordPressのフィルターフックを通してURLを指定する方法です。後者であればPHPを利用できますので、ユーザーの状態に応じてURLを出し分けることもできます。
新しいURLを指定すると、ボタンのURLが変わり、そのかわりに、元のURLへの案内がボタンの下に追加されます。
はやければ、年内にもPHP7以上への最低要件引き上げが計画されています。ホスティング会社にとっては、PHPのバージョンアップデートを進めるよい機会であるのと同時に、将来的には、古いPHPバージョンに載っているWordPressにはアップデート通知が出なくなり、その結果古いWordPressがずっと古いままになってしまう可能性もありますので、少し忙しいのかなぁ、という感じもあります。