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WordPress 5.8がリリースもクラシックウィジェットが大人気に

フルサイト編集機能が搭載された初のバージョンであるWordPress 5.8がリリースされてからそろそろ一週間になる。変更点の多いこのテーマだが、中でもとりわけインパクトの大きい変更がブロックウィジェットだろう。フルサイト編集はテーマ側で対応していなければ使われることはないが、ウィジェットは否応なしにブロックウィジェットに変わってしまうからである。

WP TAVERNでも「すべてのテーマでは動かない」と言われているが、iframeでウィジェットをレンダリングしているので、それに付随している問題が多く出てしまう。以下、筆者のブログで5.8にしてみた場合のウィジェット画面だ。

筆者の個人ブログで5.8のウィジェットを表示した様子。

パッとみた感じで以下のような問題点が散見される。

  1. Contact Form 7の出力するreCAPTCHAが全部のウィジェットで出ている。
  2. ページ下部に出力するティッカーが全部のウィジェットに出ている
  3. そもそも読み込みが遅い。iframeなので、ウィジェットの数だけリクエストがバックエンドに飛んでいる。
  4. iframeの中ではGoogle AnalyticsやFacebook Pixelなどのタグが出力されている。

テーマ側でこのウィジェットレンダリングを工夫する必要があるのかどうかは定かではないが、カスタマイザーとウィジェット編集画面の両方で対応するとなるとけっこうめんどくさそうだ。

カスタマイザーでウィジェットがプレビューできている必要はあるのだろうか?

この「ブロックウィジェット使えない問題」ははじめてブロックエディターがリリースされた時同様、かなりの反感を買っている様子だが、前回同様に後方互換プラグイン Classic Widgets がリリースされたので、そちらをインストールするのが当面の対策となりそうだ。2022年まではWordPressコミュニティによるサポートが明言されている。

Classic Editor同様、Classic Widgetsにも”You saved my life!” 式の好意的なレビューが集中しており、人気プラグインの階梯を駆け上がるのも時間の問題だ。

現実的な問題として、ウィジェットエリアの対応はかなり時間がかかりそうかつ今後もドラスティックに変更されていきそうな予感がぷんぷんなので、クラシックウィジェットを使って様子を見るのが賢明な判断だろう。そのうち勇敢な人々によって洗練されていくに違いない。

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