11月7日にmakeブログで2024年のWordPressリリースタイミングが提案された。つい先日WordPress 6.4がリリースされたばかりだが、2024年は3回のメジャーリリースを予定しているようだ。
- WordPress 6.5 2024年3月
- WordPress 6.6 2024年7月
- WordPress 6.7 2024年11月
以前は四ヶ月に一回のリリースサイクルを決めていたが、その頃に戻ったような印象がある。それぞれのリリースのフォーカスはまだ検討中のようだが、コメント欄での議論などを見るに、6.5がメンテナンスリリースとなり、6.6から共同編集機能が入ってくるようだ。
基本的にGutenbergプロジェクトのフェーズ2は「完了」という認識であり、まだ細かなバグの修正や機能追加漏れ(フォントAPIなど)のサイト編集関連機能改善はあるものの、次のフェーズへ移行する予定だ。
共同編集機能がどういったものになるかの詳細は決まっていないが、Gutenbergのフォーカスでいうと、やはり「Webサイトを作る」ということに焦点があたっているので、おそらくはFigmaのようなUIを参考にするのではないだろうか。実際、昨今のサイトエディターとthemes.jsonによる設定を見ていると、「これはもうFigmaからそのままWordPressにサイトを書き出せば良いのでは?」という疑問も浮かんでくる。実際、Figmaコミュニティではそういった「FigmaをWordPressに書き出す」Figmaプラグインなども生まれているようだ。
WordPressがだんだんFigmaっぽくなっていくと考えると、共同編集も「サイトの右上にいま編集している人の顔が出ている」「他の人が行った編集がリアルタイムで反映される」といった要素が徐々に実装されていくのではないだろうか。
筆者はライターなので、どちらかというと「Googleドキュメントのような機能が実装されるか?」が非常に気になっている。また、複数人でメディアサイトとして利用しているユーザーは承認ワークフローのようなものが実装されるか気になるところだろう。こちらもロードマップには予定されているので、楽しみに待ちたいところだ。なんにせよ、フルサイト編集が5.9で初登場してからひと段落まで6つのメジャーバージョンを経ていると考えると、共同編集者7.2ぐらいまでは完成しないだろう。
12月11日にはスペインのマドリードでState of the Word 2023が開催されるので、そこで大きなロードマップも提示されるはず。今後のWordPressの発展を楽しみに待ちたい。