すでに伝えた通り、プラグインレビューチームからMika Epsteinが去ったのが今年の4月、それ以降に新メンバーは追加されていなかったが、公募を開始したようだ。応募は立候補制で、採用予定人数は3人。現在申し込みフォームがオープンされており、2023年12月31日まで募集を続けるようである。特に必須要件などは記載されていないが、少なくとも週4時間をこのプロジェクトに費やすことが期待される。主な仕事は次の通り。
- プラグインのレビューを行う
- メールに返信する
- レビュープロセスの改善に努める
- Plugin Checkプラグインを改善する
Epstein氏が去ってから、プラグインのレビューがたまりまくっていたことはプラグイン開発者ならご存知だろう。まずはそのたまったレビューを処理していくというのが第一目標のようだ。しかし、そもそも「一人が抜けたらレビュープロセスがうまくいかなくなった」というのが問題なのであって、レビューチームの編成やその作業方法・分担などについての組織再編こそが究極的な目標になるだろう。
これまでプラグインレビューチームはその構成に大きな変更がなかった。というより、ほとんど同じメンバーで長年運営されていた。メンバーの貢献を否定するつもりはないが、メンバーの異動がないと、硬直しているように外部から見えてしまうことも確かだ。実際に「透明性がない」と批判するプラグイン作者もいた。今回のメンバー再編によって、プラグインレビューという重大なプロセスに透明性がもたらされれば、批判はなくなることだろう。
また、このご時世に人力レビューに頼り切りになるというのも不安なので、プラグインレビューの自動化も進めたいプロジェクトのようだ。とりわけ脆弱性診断などは自動化できれば最高にハッピーな機能の一つである。レビューチームが増えることで実現に近づくことを期待したい。