2019年2月のリリースを予定しているWordPress 5.1は新機能を現在開発中。5.0ではGutenbergが大いにフィーチャーされたが、その影でパント(先送り)された機能も多い。WordPressは各メジャーバージョンで特定の分野にフォーカスした改善を行うことが多いのだが、本来4.9はPHP周りを集中的に改善する予定だったのだが、Gutenbergのリリースを急ぐためにそれらの改善が先送りされてしまっていた。
5.1で実装される予定の機能のうち、楽しみなものが「死のホワイトスクリーン」回避だ。WordPressはPHPで動作するフレームワークだが、プラグインやテーマに不具合があると、Fatal Errorが発生してサイト全体が真っ白になってしまっていた。
- 関数名が間違っている。
function
をfunciton
と書いてしまったり。 - インストールされていない(かもしれない)拡張を前提としてしまっている。memcache拡張の入っていない環境で
memcache_add()
を実行してしまったり。
現在、4.9のリリースリードだったAlain Schlesserらが担当しているチケットでは、このWSOD(White Screen of Death=死のホワイトスクリーン)を回避するための機能だ。
これによると、プラグイン・テーマに不具合があった場合、管理画面にだけは入れるようになる。また、エラーになったプラグイン・テーマにはマークが付き、原因追求を容易にしてくれる。
実装の詳細についてはAlain自身がtwitterの「連ツイ」で実装の詳細について説明しているので、興味がある方はご覧いただきたい。
いずれにせよ、これまで多くの初心者ユーザーたちをパニックのどん底に叩き込んできた「死のホワイトスクリーン」が回避できるとなれば、より初心者に優しいCMSになることだろう。5.1でのリリースを期待したい。
追記・2019年3月20日
お伝えするのを忘れていたのだが、この機能は5.1から先送りになった。理由は新たなセキュリティリスクが考えられるため。現在は5.2以降のバージョンで搭載すべく、開発が進められている。