2017年にぶちあげられたGutenberg構想により、「WordPress5.0はGutenbergが完成するまで出ない」ということが明言された。2018年の5月にはリリースされる予定だったような気もするが、すでに延長している。
ところで、WordPressはバージョンポリシーを次のように定義していることをご存知だろうか。
3.9と4.0の違いは、4.0と4.1の違いと変わりない。これは現在のオープンソースソフトウェア開発で標準になりつつあるsemverと異なる。
上記2つの違いをざっくり説明すると以下の通り。
- WordPressはメジャー、マイナーのみ。semverはメジャー、マイナー、パッチの3種類。
- semverにおけるメジャーリリースは後方互換制のない変更だが、WordPressでは後方互換制をなくさないよう努力することが明記される。
- semverのマイナーリリースは「機能の追加」を意味するが、WordPressではメンテナンスリリース。
- semverのパッチはWordPressのメンテナンスリリースと同じで、機能追加のないバグ修正など。
WordPress 4.9.6における機能追加
さて、本題に戻るが、WordPress4.9.6では施行が間近に控えたGDPR対応の機能が追加される。個人情報の削除ツール、エクスポートツールなどなど、かなりの新機能が採用されそうだ。
これは機能の追加なので、本来ならWordPress5.0になっていなければならないはずなのだが……どうもそうはならないようだ。やはり「Gutenbergが5.0!」と宣言してしまった手前、それを取り下げると様々な邪推を呼んでしまうのだろう。