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ホスティング会社Pantheonが4000万ドルを新たに資金調達し総額1億ドルへ

サンフランシスコに本拠地を置くホスティング企業Pantheonが4,000万ドル(日本円で約45億円)を新たに資金調達したことをVentureBeatなどが報じている。PantheonはすでにWordPressマネージドホスティング業界の代表的な企業の一つだが、さらなる事業の拡大を目指して資金調達したようだ。資金調達の総額は1億ドルを突破している。

PantheonはDrupalとWordPressのマネージドホスティングに特化しており、日本に住む我々が想像する「レンタルサーバー」よりもプロ向けのツールが充実している上、値段も高い。

29ドルからとけっこうお高い。日本の三倍ぐらいの相場観だ。

Pantheonといえば、WordCamp USで垢バンされたことが思い起こされるが、基本的には急成長中のWordPressビジネス界(ホスティング市場規模700億ドル!)では群を抜いて稼いでいる会社の一つであり、投資額もかなりのものだ。日本で零細企業を経営している筆者からすると、羨ましい限りである。

おまけ・シリーズラウンドとは?

さて、こうしたニュースを聞くたびに「シリーズA」のような言葉を聞いて首を傾げている方はいないだろうか。筆者もそうだったので、Tipsとして書いておこう。こういう「シリーズ〇〇」を「投資ラウンド」などと呼ぶ。基本的には投資を受ける段階の呼び名だ。わりと曖昧な区分である。

その後シリーズD(今回のPantheon)、Eと続いていく。IPO(上場)は最大の資金調達方法の一つだが、公開企業になるので、法律的にも色々と変わってしまう。そのため、儲かっているからといって必ず上場するわけではない。WordPress.comのAutomatticは非公開企業である。


以上、WordPressビジネス界の金融情報をお届けした。

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