Community Summit 2017 と WordCamp Europe in Paris 報告

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6/13-17の5日間にかけて、フランスのパリでコミュニティサミットと WordCamp Europe 2017 が開催されたので参加してきました。

コミュニティサミット (6/13-14)

世界最大のシェアを誇る WordPress は巨大なプロジェクトとなっており、コアの開発を行うコアチームだけではなく、様々なチームによって運営されています。

たとえば Codex などのドキュメントを整備するためのドキュメントチームや、様々なインフラを支えるメタチーム、公式テーマのレビューを行うテーマレビューチームなどです。

Making WordPress

コミュニティサミットは、これらのチームから選ばれたメンバーが集って今後の運営に関する様々なトピックについてディスカッションを行う場で、日本からも僕を含めて3人のメンバーが参加しました。

  • 森山さん – コミュニティチーム
  • 立花さん – ドキュメントチーム
  • 宮内(筆者) – CLI チーム

6/13-14の2日間、朝の 9:00 から 17:00 という長丁場の中でとても印象的だったのは、以下の2点について再三に渡り強調されたことです。

  • 安心してディスカッションができるように「Safety Place」という言葉が何度も使用され、ソーシャルへの投稿が一切禁止されたこと。
  • 多様性を重んじるため、英語はゆっくりとわかりやすい言葉を使うこと。

ディスカッションされたトピックはあらかじめ公表されており、僕が参加した CLI チームでは、以下の3点について事前に用意されていました。

  • サードパーティコマンドのパッケージインデックス(公式ディレクトリ的なもの)を今後どうする?
  • 貢献者のワークフローの改善及び、貢献者をいかに増やすか。
  • WP-CLI をもっと大勢の人に使ってもらうためには?

その他のチームのトピックは以下の記事のコメント欄で公開されてます。

Community Summit 2017

各チームで持ち込まれたトピックは、コミュニティサミットの参加者による投票によって優先順位がつけられ、30分単位で各自が興味があるトピックに参加するという方式で、いろいろなチームのメンバーがランダムに集まってディスカッションが行われました。

僕は英語力がそれほどないので、正直言ってそれらのディスカッションであまり貢献することができませんでしたが、個人的に抱えていたいくつかのタスクについて、休憩時間等に膝をつきあわせて話し合うことができたことは、僕にとってとてもいい機会となりました。

ディスカッションの結果については各チームのブログにて公開されますので、以下のページから各チームのブログを見てください。

Making WordPress

実は、コミュニティサミットに参加する前はすごくプレッシャーを感じるとともに、英語があまり得意ではないので心細さもあったのですが、初日の朝に会場入りした途端に、とてもたくさんの人に声をかけてもらい、今まで遠い存在だったと思ってた人たちが自分のイメージよりもずっと近くにいることを実感できたのがなによりの成果でした。

イタリア、セルビア、ドイツの各チームの皆さんとは特に楽しく過ごさせてもらいました。

コントリビューターデイ (6/15)

2日間のコミュニティサミットの翌日にはコントリビューターデイが開催されました。

コントリビューターデイとはいえ、参加者が500人の大きなイベントで、建物がまるまる3フロア使用されて開催されました。

以下の写真はフロアのあちこちにあったデジタルサイネージ上に表示された会場案内です。

今回のコントリビューターデイでは新しいコントリビューターの人たちのためにワークショップやセッションも終日開催され、JavaScript やローカル環境構築のワークショップは大人気でした。

僕はテーマレビューチームの部屋でテーマレビューの自動化に取り組んでいましたが、途中何度か抜け出しては CLI チームの様子を見に行ったり、ドキュメントチームに引っ張り込まれて脱走したり、ふらふらしながら雰囲気を楽しませていただきました。

あとパンと飲み物がつねに用意されていたのがとてもありがたかったです。笑

ランチタイムも楽しかったです。

海外のコントリビューターデイでは、あちこちに決定権がある人がいるので、彼らに気軽に質問したりできるのがいいですね。

彼らの考え方やワークフローはとても勉強になります。

WordCamp Europe 2017 (6/16-17)

まず会場の入り口。まあまあ遠くからこの看板が見えて、おおっお金持ち!っていうのが第一印象でした。

以下は会場全体の見取り図。日本の WordCamp と比べるとめちゃくちゃ広いです。

以下の写真はスポンサーフロアです。上の見取り図で言うと SPONSORS って書いてあるところ。ブースを出すために必要な費用は日本の10倍ぐらいのお値段。

メインホール。キャパ何人ぐらいなんでしょうね。

オープニングの様子。左側にフランス語の字幕、右側は英語の字幕。

WordPress のリードディベロッパーの Nacin さんの話。テクノロジーはそれを使うこと自体が目的ではなく、大事なのはあくまでも課題を解決することだよっていうお話。

マットさんのインタビュー。インタビュワーさんがすばらしかった。毎回だけど質問が多い人気者。今回は10人ぐらい並んでた。

WordCamp Europe の最大の特徴は多様性です。今回は79カ国から1,900人が参加したそう。素晴らしいですね。

そして次回の WordCamp はセルビアの都市ベオグラード!絶対に行く!

実はあまりセッションの記憶がありません。わりとつねに誰かしらと話してたんですよね。英語の話し過ぎで喉が痛くなったのは初めての体験でした。

全体的な感想としては、やはりプレイヤーの層の厚さが僕には居心地がよかったです。

サービスの提供者や、プラグインやテーマの作者、なんらかのツールの開発者などが大勢いますので、彼らと「これどうしてんの?」「ユーザー数増えた?」みたいな話ができる機会がとても多いです。

あと、コアコミッターのMikeさんからリリースリードの時の仕事内容を詳しく教えてもらったりとか(リリースリードのときはマネージメントに集中するためにTracのチケットをほとんど見ないらしい)、某テーマ作者さんの年収を聞いたりとか、貴重な話をたくさん聞くことができます。

わぷーの人気もやばかったです。WordCamp Tokyo のわぷーのステッカーを配ってたら大勢のパリジェンヌに囲まれて幸せでした。笑

もちろんイベントそのものも素晴らしかったです。これほどの規模のイベントをボランティアだけでまわすなんて可能なんですね。びっくりしました。

来年の WordCamp Europe はセルビアで開催されるとのことで、すでにサイトが公開されています。(また会場がめちゃくちゃ広そう!)

Belgrade

セルビアから来てた人に写真を見せてもらいましたがとても美しい町のようなのでぜひみなさん一緒に行きましょう!

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宮内隆行

執筆者 宮内隆行

VCCW開発者。WP-CLI及びWP-APIチームメンバー。WordPressコアコントリビューター。辺境の民。コーギーの写真には問答無用でいいねをします。

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