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というWordPressのスターターテーマの開発体制がリフレッシュされ、WordCamp Tokyoにも来てくれていたUlrich Pogsonがコミットアクセスを持つ開発者となるなど、ここしばらく滞っていた_s
の開発が活発に進むことになりました。
Underscores | A Starter Theme for WordPress
このニュースを詳しく伝えているWPTavernの記事によると、以下のことが書かれています。
Automattic to Renew Efforts on Underscores, Retire Components Starter-Theme Generator
- 半年間、Githubでのコミットがなかった
- AutomatticにWPTavernが問い合わせをしたところ、放棄はされていないが、休止していた理由についてはコメントしないとの回答
- 放棄されているのかという問い合わせを受けていたが、
Gutenberg
との将来を想像して、もっとよいあり方について分かってきたのでまた始める、というのが答えだとのこと - コンポーネント(異なる種類のウェブサイトにモジュールを提供する仕組み)は複雑になっていいことにならなかったので、やめる
Ulrich Pogson の加入
WordCamp Tokyoにスピーカーとして参加したこともあるテーマレビューチームのリード、Ulrich PogsonがGithub上の_sレポジトリのコミットアクセスを取得することになりました。
かねてより、_s
の開発におけるリーダーシップや透明性に課題があり、その解決のためにAutomatticの社員により提案されていたことと、そのポストに対するコメントで話されていたことが現実化したかっこうです。
いつマージされるかわからない状態ではプルリクを送りにくい。もしかして、フォークしてしまったほうがいいかもしれない。
上記は、Ulrichによるコメントの一部です。Automatticによるコントロールにあるのと同時に、コミュニティーからPRを受け入れつつある状況があり、また、利用のされ方としては、Automatticのビジネス上の需要とコミュニティーの需要とを両立しなければならないという曖昧な状況があったのが、新しいリーダーシップの導入によって解決に向かう様相を呈しています。_s
はAutomatticのプロダクトであり続けることは、上記のポストを書いたKeijonenによって明言されており、フォークされ続けることで各社のニーズが満たされていくことは変わらないかもしれません。とはいえ、止まっていた開発に非Automatticな視点が追加されており、これから注目していきたいところだと思います。
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