先日開催されたWordCamp Kyoto 2017に筆者高橋文樹がスピーカーとして参加してきたので、簡単なリポートをお伝えする。
セッションについて
筆者が話したのは「Pの歴史 我々はなぜWordPress専門メディアを作るに至ったか」というセッション。スライドはこちら。
このサイトCapital PはWP TavernやPostStatusのような英語圏のWordPress専門メディアを参考にして作られたのだが、なぜそんなことをしようと思ったのかについてお話しさせていただいた。
その他、Jon Angによる “WordPressーアジアでの成長と未来 ” など、日本向けのグローバルセッションもあり、とても充実していた。すべてのセッションがWordPress.tvで公開されるはずなので、当日会場に来られなかった方はぜひ目を通していただきたい。
京都について
関西圏のWordPressコミュニティは近年 WordCamp Kansai という名前で地域合同のWordCampを行なっていたが、WordCampファウンデーションの規約により、地域名での開催は不可能になった。そのため、今年から再び関西圏の主要な都市での開催へと戻ったわけだが、京都という都市は観光地としての魅力も高く楽しい滞在となった。
「地域での開催は不可能というソースはなに?」というツッコミをいただいたので、実行委員長の岡本秀高に確認したところ、関西地域としての開催が不可能だから京都開催としたのはではなく、「関西という枠組みが大きくなりすぎたので一旦リセットしたかった」と、「”Kansai” の知名度が海外では低いので具体的な都市名として”WordCamp Kyoto”として開催したかった」の二点が主な理由なようだ。ちなみに、「地域開催が禁止になった」というソースは見つからず、事実ではないかもしれないので削除しておいた。「関西」という曖昧な地域区分(概念的地域)が不適当だ、ということだったかもしれない。なお、現在は WordCamp for Publisher や WordCamp in the Green といった新しいタイプのWordCampが企画されつつあることも書き添えておく。
海外からのゲストも訪れていたが、皆、京都観光を楽しんでいたようだ。近年のWordCampでは各種スワッガーが出色の出来だったので、それも参加者を喜ばせたことだろう。
Capital P集結
実は2016年末に開始されたCapital Pだが、参加者である宮内、西川と私が集うのはかなり久しぶりで、サイト開設以来はじめてのことだった。
せっかくなので、京都にてCapital Pのポッドキャスト収録を行ったのは、筆者個人としてもいい思い出になった。
これまでの経緯とWordPress関西コミュニティのメンバーを考えると、関西圏ではなんとなく大阪・京都・神戸の各都市持ち回りで三都物語のローテーションになる気もするが、その度にCapital Pメンバーで集合するのも楽しいだろう。
ファミリーマネジメントの失敗
これは完全に筆者の個人的な感想なのだが、今回のWordCampではコントリビューターデイにも参加できず、やや不完全燃焼だった。
というのも、筆者は水曜日の夜にWordCamp Europeから10日ぶりに帰ってきて、金曜日には京都入りする予定だったのだが、さすがに中一日を挟んですぐに外出するのは三児の父としてまずかろうと、家族を同伴した。
が、WordPressコミュニティにまったく興味のない妻と三人の子供は、初日の午前中までしか持たず、早々にホテルへ帰った。
それだけならまだいいのだが、妻ひとりで三人の幼子(三歳の双子と0歳児)の面倒を見るのが大変だというので、午後にはホテルへ帰らなければいけなくなった。筆者としては、WordCampを満喫している間、京都大学付近でウロウロしていてもらえれば幸いとタカをくくっていたのだが、そうは問屋がおろさなかったということだろう。
さらに見舞われたトラブルは以下のとおり。
- 鴨川河川敷でお弁当を食べたのだが、娘がトンビにケーキを奪われ泣き叫んだ。
- ベビーカーが壊れた。
- タイ料理屋のトイレで子供にズボンを履かせようとした瞬間、消火器をお尻で踏んづけ、トイレを粉まみれに。損害賠償に怯えたまま二時間ほど過ごすことになった。
結局、懇親会には参加できず、合流できたのは夜10時になろうというころだった。イギリスからわざわざ来ていた John Bevan ともわずか2分ほどしか会話をできなかった。
WordPressコミュニティには、そこでパートナーを見つけたカップルも多くおり、夫婦や恋人同士でWordCampやWordBenchに参加しているのをよく目にするのだが、そうでない場合、参加するのも一苦労といったところだ。
この点で苦労しているパパママWPerはぜひ体験談を聞かせてほしい。
以上、やや個人的な感想が強く出てしまったかもしれないが、筆者のWordCamp Kyoto 2017についての感想を終わりにする。
それでは、本日 WordCamp Kyoto についてのポッドキャストを収録する予定なので、楽しみにしていてほしい。
コメントを残す