先日ロリポップさんのマネージドクラウドの招待制のクローズドαテストのアカウントをいただけたのでさっそく試してみました。
先にお断りしておきますが、まだαテストなので、今日この記事で書く内容は今後変更があると思います。
まだαテストということから発展途上であることが推測されますのであらかじめご了承ください。
ダッシュボード
ダッシュボードは上のような感じになっており、複数のコンテナをここで管理できるようです。
ページの上部にはリソースグラフというものがあり、利用状況が表示されるようですが、現在はまだ実装されていない模様です。
アプリケーションはいくつかのテンプレート(?)があらかじめ用意されているらしく、現在はWordPressとPHPが利用可能になっています。
複数のSSH公開鍵が登録できるのは便利ですね。
ただ、ここで登録した公開鍵は全部のコンテナに登録されちゃうのかな?
できればコンテナごとに登録する公開鍵を選択できるといいなと思いました。
あと上のアイディアとは矛盾するかもですが、GitHubアカウントと連携して、GitHubアカウントの公開鍵がいきなり登録されていて、即座にSSHできるとユーザー体験的に素晴らしいかもとも思いました。
(これはかなり勝手な意見です。笑)
このあたりAPIがあるといいですよね。APIは絶対欲しいです。
WordPressの起動
WordPressの起動は以下のようなステップになります。
プロジェクトの作成をクリックすると上のようなポップアップが出ます。
サブドメインの指定はわかるのですが、データベースのパスワードの入力欄は不要じゃないかな。。。
ここは属人性を排除したいので勝手に決めてほしいところだと思いました。WordPressの管理者のユーザー名とパスワードがいいんじゃないかなと思います。
プロジェクト作成ボタンをクリックすると「作成されました!」と出ました。
後述しますが、このサービスはオートスケールに対応しているので、途中でマシンのスペックとか選ばなくてもいいみたいですね。
これはシンプルでいいと思いました。
APIがまだ無いようなのでわかりませんが、もしAPIからマシンを起動するときもパラメータが少なくて簡単そう。
ただしこのあとちょっと残念なところが。。。
「あなたのウェブサイトを見る」をクリックしたらいつものWordPressのインストール画面が表示されました。
僕はこれはいらないと思うんですよね。いきなりデフォルトでセットアップされた状態がいいかなと。
タイトルは適当に入れてくれちゃっていんじゃないかなと。どっちにしろあとで変更されるものなので。
上の画面は立ち上げたコンテナのステータス的な画面です。
SSHは公開鍵でのログインのみ許可されているようです。SSHのポート番号がデフォルトの22ではなかったのですが、一度マシンを削除してつくりなおしたところポート番号がかわったみたいなのでランダムなのかも。
オートスケール
このサービスの大きな特徴はオートスケールだと思います。
実際にダッシュボードで見てみましたが、有効化するにはボタンをクリックするだけという簡単なもので、あとは予算の上限を決めるだけのようです。
なるほどこれはすばらしいですね。
ユーザーのみなさんはビジネスに集中してくださいと。そんな声が聞こえてくる感じ。
仕組みについては、とにかくほほうって感じ。Fast CGI的な仕組みをコンテナにも持ってきちゃったよと。わかったようなわからんような感じですが、そのあたり興味がある人は公式サイトの関連記事あたりを熟読してみてください。
SSHでログインしてみた
実際にSSHでログインしてみました。
$ ssh -p xxxxx xxxx@xxx.xxx.xxx.xxx ssh: connect to host xxx.xxx.xxx.xxx port xxxxx: Connection refused
あれ?ダッシュボードに書いてあったコマンドを入力してもログインできない。。。汗
この記事をかくために先に作ったマシンを削除してつくりなおしたのですが、以前のマシンではログインできていたものが、今はできない。。。泣
マシンをもう一度作り直してみたりしたのですが同じだったので不具合のような気がします。
ちなみに割り当てられたサブドメインのIPアドレスと、ダッシュボードに表示されているIPアドレスが違うものでしたが、どちらでもログインできませんでした。
というわけで、以下は記憶で。。。笑
以下はSSHでログインした後のスクショです。(ラッキーなことにとってた。)
SSHでログインした直後のホームディレクトリはいきなりドキュメントルートでした。
つまりWordPressのファイルがいろいろあるところです。
ためしに上のディレクトリに移動してみましたが、そのディレクトリには書き込み権限がなくファイル等を設置することはできませんでした。
これはちょっと改善してほしいかもですね。
たとえば Bedrock 等のWordPressでメジャーなデプロイツールは設定ファイルをドキュメントルートの一つ上に置きますし。
あと sudo
はできませんでした。まだαテスト中だからかな。それともマネージドクラウドだからかな。これは今後メリットにもデメリットにも変わりそうですね。
WP-CLIが使えない。。。
WordPress用のコンテナはWP-CLIが使えるようにしてほしいです。
WP-CLIが使えると他のサーバーからのマイグレーションが簡単になりますし、日常的なオペレーションも自動化できるようになります。
偶然にもここにWP-CLIの開発チームのコミッターがおりますので、いつでも相談に乗りますよ!(笑)
ちなみに WP-CLI は MySQL クライアントに依存しております。そちらもぜひプリインストールをお願いします!
Gitが使えない。。。
Gitもいれてくださーい。これを早めに入れてくれると、WordPress の開発チームが開発中の API 型のユニットテストで動作検証ができるようになります。
偶然にもここにそのチームのメンバーがおりますので、いつでも相談に乗りますよ!(笑)
PHPが5.6
あれ?って思ってしまいました。。。ぜひ PHP7 にしていただけると。。。
まとめ
まだαテスト中なので発展途上な感じが否めないのですが、サーバーのスペックが選べないことやオートスケールがワンクリックなところなど、パフォーマンスに関するロリポさんの自信が垣間見えたと思いました。
sudo
が使えないことも現時点のままではデメリットですが、今後の改善によってはこのサービスの特徴を大きく決定づけるメリットになるものじゃないかなと期待しております。
WordPressの開発者コミュニティでは「Decisions, not Options」という言葉がよく使用されます。ユーザーにむやみに選択肢をあたえるのではなく、開発チーム側で最適解を探す努力を惜しむなという趣旨なんですが、ぜひこのサービスもその路線で頑張っていただきたいなと思います。
途中でも書きましたが、ユーザーのみなさんはビジネスに集中してくださいという姿勢がかいまみえて好感度が高かったです。
でも WP-CLI は入れてください!
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