1月25日にWordPress 5.9がリリースされた。フルサイト編集(FSE)が搭載された新バージョンはFSE対応の「ブロックテーマ」Twenty Twenty-Twoを同梱しており、まったく新しい編集体験を提供している。対応テーマも開発のための情報もまだまだ少ないが、今後はホスティング事業者やサービス事業者を中心にフルサイト編集に力を入れるプレイヤーが増えてくることだろう。
フルサイト編集という、Gutenberg プロジェクトの悲願であるPhase 2がリリースされたわけだが、今年は6.0(5月終わり)と6.1(10月半)のリリースが予定されている。これらのロードマップはどうなっているだろう。
先日投稿されたmakeブログの”Preliminary Roadmap for 6.0 (Gutenberg Phase 2)“によると、ブロック、エディター、パターン、レイアウト、デザインにわけて改善項目が挙げられている。
- ページテンプレートの改善
- サイトエディターの改善(スケジュール機能など)
- ページパターンの導入
- デザイン機能の改善(タイポグラフィ、レスポンシブなどなど)
元のブログではより細かい粒度で紹介されているのだが、ざっと概観を述べると「フルサイト編集機能の強化」が今後も続いていくと考えられるだろう。これまでのWordPressでは管理画面で「設定&管理&コンテンツ作成」といった感じで機能が分かれていたが、サイトエディター上で直感的にサイトを作っていけるようにシフトしていく。カスタマイザー、ウィジェット、メニューといった別々の場所で設定していたものが統合されていくだろう。
5.9(フルサイト編集導入)ほどの大きな変化が訪れるわけではなさそうだが、サイトエディターへ比重が移っていく過程で色々と苦労する点は多いだろう。
この変化は徐々にWordPressサイト制作のあり方を変えていくと思われるので、一般的なサイト制作に従事する人々は、この2022年という一年をもって、2023年以降にどのようなポジションを自分がとっていくのかについて考える年にするのもよいだろう。
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