すでにお伝えしたとおり、WordCamp US 2024においてWordPress共同創業者マット・マレンウェグが大手ホスティング会社WP Engineを名指しで批判した件だが、法廷訴訟に発展した結果、WordPress.orgが対抗措置として、WP EngineのホスティングサイトがWordPress.orgの公式ディレクトリからアクセスできないようにしたようだ。これにより、WP Engineを利用するユーザーはコア・プラグイン・テーマのアップデートができなくなった。
Any WP Engine customers having trouble with their sites should contact WP Engine support and ask them to fix it.
「サイトでトラブルを抱えたWP Engineの顧客はWP Engineのサポートに相談して直してもらって欲しい」と書いてある。なんでこんなことになったかを箇条書きでまとめると以下のようになる。
- マットがWordCamp USでWP Engineを名指しで批判、使うのをやめるよう参加者に呼びかける
- WP Engineが
WordPress.orgマットとAutomatticをWordPressの商標濫用・名誉毀損などで訴える - マットが訴訟への対抗措置としてWP Engineをバンする
とんでもない拗れっぷりに、SNSでは #wpdrama というハッシュタグが生まれ、陣営を2分する大騒ぎになっている。
WordPressホスティング会社としては、WP Engine からの乗り換えを促して漁夫の利を得る絶好のチャンスである。WP EngineがWordPress.orgのようなプラグインディレクトリを用意する超展開もありえる。
この騒ぎが鎮静化するにはしばらく時間がかかりそうだ。
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