日本WordPress界老舗エージェンシーのデジタルキューブがTokyo PRO Marketに上場

日本WordPress界において、数々のタレントを輩出してきた株式会社DigitalCube(本社・神戸)が2024年10月18日に東京証券取引所 TOKYO PRO Marketに新規上場を果たした。プレスリリースはこちら

デジタルキューブは2006年神戸にて設立、創業間もない時期からWordPressでの受託開発に取り組み、「め組テーマ」などの新しい試みで日本WordPressコミュニティの黎明期から「先進的な企業」と目されてきた。WordCampの登壇者として「デジキュー」の社員を見た人も多かったろう。Geoloniaの宮内・西川の両氏、mgnの大串氏、マカルーデジタルの菱川氏、Serverless Operationsの堀家氏も同社のOBである。また、WordPress日本語チーム最古参の上滝氏も同社の社員だ。

いち早くからAWSを使ったWordPressホスティングに取り込み、WordPressに特化したAMIであるAMIMOTOを配布。その後、WordPressのJamstackマネージドホスティングであるShifterをリリースするなど、世界に目を向けたクラウドサービスを展開してきた。なお、起業に興味がある方は、Shifter誕生前夜のエピソードを面白く読めるだろう。当サイトでもデジキュー社長の古賀氏にはポッドキャストに出演してもらっている。

デジタルキューブは2022年、青森の株式会社ヘプタゴン(代表・立花拓也)を連結子会社化。AWSコミュニティの活動で知り合った仲間が合併するというのも、コミュニティドリブンな現代のWeb環境を反映していると言えるだろう。

こうした長い歴史を経て、ついにデジキューは上場を果たした。Tokyo Pro Marketというプロ投資家向けかつ一般市場ではないが、プライムストラテジーに続く快挙である。最近はAutomattic vs WP Engineで暗い話題が続きがちだが、WordPressを武器にした会社が株式マーケットで存在感を放つ会社が今後も続くことを期待したい。そして、筆者も一度ぐらい上場してみたい。

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