WordCamp Asia について [翻訳] A New Event On Its Tracks

先日、WordPressのテーマレビューチームの Sakin Shrestha さんが書いた WordCamp Asia についての記事が WP Tavern で取り上げられるなど一部で話題になりましたので、その記事をご本人の許可を得て翻訳しました。

A New Event On Its Tracks

Sakin Shrestha さんについて

Sakin さんはネパール出身の人で、テーマレビューチームのキーレビュワーの一人として活躍しています。

一方で彼の本業はCatch Themes という会社の経営者で、そこでは多くのプレミアムテーマの販売を行っています。

https://catchthemes.com/

テーマレビュワーとして貢献しながら、そのスキルと経験を活かしてテーマ販売をビジネスとしているわけです。すばらしいですね。

以下は彼が最近リリースした WordPress.com 用のプレミアムテーマです。

https://wordpress.com/theme/verity

[翻訳] A New Event On Its Tracks

私は最新の記事で、もっとエキサイティングなニュースがあることを予告しました。これは私からのビッグニュースです。そのことに触れる前にみなさんに知ってほしいのは、これは私にとって夢が実現するようなことであり、たぶん私のまわりの世界のとても大勢の人にとってもそうでしょう。

WordCamp Europe 2017 に参加するためにパリに滞在している間に、私はとても大勢のアジア出身の WordPress コミュニティの皆さんと出会う機会がありました。そこで私たちはとても長い期間温めてきたアイディアについて話し合いました。

WordCamp Asis について

私たちは、1年以上かけて考え、計画し、議論した後、WordCamp Asia をやろうという結論に至りました。私たちは WordCamp Asia の実現にむけて、とても意欲的に取り組もうとしています。

WordCamp Europe 2017 の期間中に、アジアの WordPress コミュニティのメンバーと、WordCamp Central のミーティングがありました。そこにはインド、日本、カンボジア、タイ、スリランカ、シンガポール、ネパールのコミュニティメンバーとWordCamp Centralのメンバーが参加し、WordCamp Asiaに関するあらゆる面についてディスカッションを行いました。Mahangu、 NokRahulBigulMayukoAkira やその他の多くのアジアコミュニティの人たち、そして Andrea Middleton と Jenny Joseph は、お互いに顔を合わせて、WordCamp Asia を実現可能な時期や場所、優先順位等につてい話し合いました。

そこでは、はじめての WordCamp Asia を実現するための問題点についても話し合われました。イベントを成功させるために、私たちは解決すべき多くの問題点を共有する必要がありましたが、そこにいた私たち全員がそれらの問題点についてとても楽観的に考えています。マットさえも、世界で2番めに大きな大陸のWordCampになると非常に肯定的でした。

解決する必要があるであろう4つの大きな問題点を明確にします。

  • ビザ – アジアといえども一つの国というわけではありませんので、お互いの国に入国するためにビザが必要となります。国家間には政治的な問題も存在します。そのため私たちは開催地を決める前に多くのことを検討する必要があります。インドではインフラが整っていますが、そこで開催するにはパキスタンとバングラディッシュの人々がビザを取得できない可能性があります。日本は非常に強いコミュニティ基盤を持っていますが、ビザを取得するための手続きが東南アジアの人にとってはとても面倒です。
  • 通貨 – ヨーロッパとは異なり、アジアではそれぞれの国が独自の通貨を持っています。このことはスポンサーからの資金調達をどのようにすべきかという問題を引き起こします。
  • 発展中のコミュニティ – 少なくとも 10 – 15ヶ国の強固な WordPress コミュニティを持つ国があればもっと簡単になると思います。大陸での WordCamp は、少なくとも2年サイクルで開催される必要があります。なので常に2、3ヶ国が次の WordCamp の開催地の候補として準備できている方がいいでしょう。そのために私たちは、それぞれのローカルコミュニティをより強固で安定したものにするよう努力する必要があります。
  • 言語の問題 – アジアの多様な文化には、膨大な数の言語があります。各国には独自の複数の言語があります。それらのすべての言語で行うことはできないので、大部分を包括する方法を考え出す必要があります。たとえ共通の言語として英語があるとしてもです。

私たちには、これら以外にも考えるべき多くの問題があります。アジアの多くの国は政治的に不安定です。私たちは人々が安心して訪れることができる場所を見つける必要があります。アジアの天候は非常に変化しやすいので、気象に関する問題も念頭にいれておくべきです。

また、旅行のための補助もしなければなりません。WordCamp の参加者は富裕層だけではありません。WordCamp が開催される主な目的は、その地域を成長させることなので、WordCamp Asia はアジアの各コミュニティに影響を与え成長を助けるものとなる必要があります。そのためには壮大で豪華なイベントを計画するのではなく、すべての人たちが手頃な価格でアクセス可能となるように配慮すべきです。

これらのすべての問題を解決するために、私たちはコミュニティの基盤をより強く成長させる必要があります。地域のトレーニングや研修なども必要となります。既存のコミュニティのオーガナイザーは WordPress のアジアコミュニティの拡大を支援するためにぜひ一緒にがんばりましょう。

これをうまく機能させるために私たちは共同で何かに取り組む必要があると考えました。そのために WordSesh は完璧な選択だと考えています。なので私たちはアジア各地の講演者たちがセッションをもつ WordSesh Asia 2018 を計画しています。これは初めての WordCamp Asia のための予行演習のようなものになるでしょう。

「WordCamp Asia はいつですか?」あなたはそう疑問に思うかもしれません。私たちはそれほど先には考えておらず、2020年より後になることを望んでいません。2018年は近すぎるので、適切に準備したいと考えています。

実際のところ、WordCamp Asia 2019 を実現するために頑張っていきたいと思っています。さらに具体的には季節を考慮に入れて2月がいいと思っています。2019年の2月です。会場について知りたいですか?まだ確定ではありませんが、タイは有力な候補です。みなさんはどう思いますか?

ぜひあなたの意見や提案をお聞かせください。私たちにはより多くの意見や助けが必要です。先に書いたように私たちは一致団結して最初の WordCamp Asia を成功させる必要があります。

乾杯!

ここでは、WordCamp Asiaについて開催した会議のスナップを幾つか紹介します。

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“WordCamp Asia について [翻訳] A New Event On Its Tracks”への1件の反応

  • Mayo

    アジア版 WordSesh、楽しみですね!先日 WordCamp Kyoto に参加していたメンバーで、また同時開催型の WordBench をやりたいね、という声も上がっていました:)

    元の投稿に少しコメントしたのですが、こちらにも書き込みます:

    この記事に書き加えられるならば、地域の WordCamp へのサポートについても知ってほしいです。
    大きなイベントといのはみんなの注目を集めるものですが、大陸型 WordCamp はただ大きなイベントをするのではなく、各地域のコミュニティをサポートするために行われるべきです。現在、私や他のコミュニティチームのメンバーが集中して取り組んでいるのは、もっと小さな地域のサポートです。

    アンドレアにはこの議論以前の2015年にも WordCamp Asia をやりたい、と相談していて、そのときにまずはアジアの地域のコミュニティをもっと育てるように指摘されました。その後シンガポール、バンコク、マニラ、バリなどで (ほぼ) 初めての WordCamp が行われ、今年はそれぞれ2年目の WordCamp が行われる予定で、メンター活動などでそれぞれの地域とコミュニケーションできています。やっとスタート地点に立ちつつある状況です。本文では、まるで開催サイクルのためにコミュニティをサポートする必要があるかような印象を受けますが、それだけではありません。国を横断した多様な実行委員会をつくるには、最低2年、WordCamp の開催経験がある地域が増えることが望まれます。確かに、WordCamp Europe が始まった頃も、それぞれのコミュニティはまだ成長段階でしたが、それでも現在のアジアはその段階にも達していません。

    本文にある「WordCamp Central のミーティング」は、WP Tavern の記事では「The first formal meeting (最初の正式なミーティング)」と記載されてしまいましたが、実際はアンドレアへの対面相談コーナー、ぐらいに呼ぶべきです。実際にミーティングを行う場合は、限られた人しか参加できないパリではなく、アジアの様々な地域の人が参加できるオンラインでのミーティングが望ましいでしょう。

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