WP-CLI 1.3.0がリリースされました。
パッケージコマンドの取扱が変更になりました。
WP-CLIにはコミュニティが開発したパッケージコマンドを配布するためのパッケージインデックスという仕組みがありました。
http://wp-cli.org/package-index/
残念ながら日本ではあまり知られていないので、ここに登録されている公式サードパーティコマンドは日本からは僕が開発したものしか登録されていませんが、このパッケージインデックスへの新規の登録が中止になりました。
その代わり、今後はGitHub経由でだれでもパッケージコマンドを配布できるようになります。
$ wp package install <github-user>/<github-repository>
これについての詳細はまた別の機会にあらためて書きます。
新コマンド
今回のバージョンから wp db search というコマンドが追加されました。
このコマンドを使用すると WordPress 内のすべてのデータベーステーブルを対象に横断的にキーワード検索することができます。
NAME wp db search DESCRIPTION Find a string in the database. SYNOPSIS wp db search <search> [<tables>...] [--network] [--all-tables-with-prefix] [--all-tables] [--before_context=<num>] [--after_context=<num>] [--regex] [--regex-flags=<regex-flags>] [--regex-delimiter=<regex-delimiter>] [--table_column_once] [--one_line] [--matches_only] [--stats] [--table_column_color=<color_code>] [--id_color=<color_code>] [--match_color=<color_code>] Searches through all or a selection of database tables for a given string, Outputs colorized references to the string. Defaults to searching through all tables registered to $wpdb. On multisite, this default is limited to the tables for the current site.
もともとは wp db ack
というコマンド名で開発されていたので ack
コマンドをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。
コマンドの実行例は以下のような感じです。複数のテーブルからの検索結果が表示されていることがお分かりいただけると思います。
$ wp db search "hello" wp_options:option_value 4:Hello VCCW. wp_posts:post_title 1:Hello world! wp_posts:post_name 1:hello-world
マルチバイトでの改善
マルチバイトにおけるコマンドの出力結果に大きな改善が行われました。
参考までに以前までのバージョンではこんな感じです。
これだけでもアップデートしたくなりますよね!
その他
個人的にうれしいのはフレームワークに大きな改善があってサードパーティコマンドを作りやすくなったことです。
https://github.com/wp-cli/php-cli-tools
上のプロジェクトは、PHPでコマンドラインツールを開発するためのフレームワークで、WP-CLIチームによって開発されています。
これを使用すると比較的簡単に WP-CLI 風のコマンドを開発できますので、機会があれば詳細を紹介したいと思います。
最新版を使用するには
最新版の WP-CLI を使用するには以下のコマンドを打つだけです。
$ wp cli update
最新版がある際にはコマンド実行時に自動的にアップデートの有無をチェックするようにもなっていますので、案内が出たら y
を叩くだけです。
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