WordCamp Taipei 2019 参加リポート

去る12月28日に行われたWordCamp Taipei 2019へのリポートを行う。今回はメディアスポンサー、つまり広報をサポートする立場としての参加である。日本語メディアとしてどれだけ貢献できたのかはよくわからないが、来年行われるであろう台湾のWordCampに参加してみようと思う人が増えれば幸いである。

台湾の首都である台北で行われるWordCampは2回目。前回は200名程度の参加であり、今回は400名ほどの参加ということで、いま伸び盛りのコミュニティだ。人口比(日本1億2600万、台湾2300万)を考えると、大変な熱気といってよいだろう。

ちなみにであるが、WordCamp Taipeiが参加される前の2016年、台湾人のAudi LiuがWordCamp Tokyo 2016に訪れたことを筆者はよく覚えている。新宿のもうやんカレーを食べながら、どうやったらWordCampを開催できるのかについて質問を受けた。その後、申請方法などをFacebookで教たのだが、実際にこうして訪れてみると感慨深いものだ。

三年ぶりに再会したAudi。左はSkyVergeのFluvio。

スピーカー&スポンサーディナー

筆者は開催前日27日に到着したのだが、その日はスピーカー&スポンサーディナーが会場にほど近いイタリアンで行われた。台湾は親日国ということもあり、日本語を話せる人がちらほらいる。また、英語を話せる人も多い。日本人は筆者を含めて4名ほど参加、日本のWordCampで見る外国人も多く参加していた。

なにやら見たことがある人たち!

この日はディナーで交流したのち、松山にある夜市(ナイトマーケット)で屋台の名物を食べるなどして夜中の観光をエンジョイ。

セッションデイ

会場は台湾大学にほど近いコンベンションセンター。いわゆる文教地区といった印象で、若者が多い街だ。

活動中心=コンベンションセンター

セッション

セッションは中国語および英語で開催。実は筆者は英語のセッションを一つも聞いていないのだが、雰囲気だけで聞いていた中国語セッションでは、REST APIやReactそしてWooCommerce、セキュリティなどの日本でも人気の話題が紹介されていた。

メインホールでのセッションの様子。

なお、筆者は緊急代理として國際社群座談 / Global Community Panel に参加。

アジアコミュニティのリーダーが経験を話す的なイベントでした。

現在急成長を遂げている台湾コミュニティに対してすでにピークアウトして成熟期に入った日本コミュニティの紹介をした。一応補足しておくと、「日本のピークアウト」という現象は「WordPress終了のお知らせwww」というまとめサイト的な好奇心から書いているのではなく、普及期が終わり、現在はそれぞれのトピックベースのコミュニティが多く立ち上がっている状況のことを指す。エンタープライズCMSとしてWordPressを利用する人と、アフィリエイトブログとしてWordPressを利用する人、それぞれに向けて別のミートアップが立ち上がりつつあるというわけだ。「コミュニティの成熟とその分化」というトピックは興味深く受け止めてもらえたようである。

また、メディアスポンサーとしてインタビューにも参加した。

WordPressサインで記念撮影。

インタビューイーはgandi.netというフランスのお名前.comのような会社の日本人従業員山元龍さんと、趣味でWordPressを利用するボランティアスタッフのEmilyさん。Emilyさんが日本語を話せるというので、日本語でインタビューを行った。この動画はWordPress.tvに公開される予定なので、お楽しみに。

ブース

会場にはウェルカムスナックとドリンクが常備。オーガナイザーは海外のWordCampをよく研究しているのだろう、Wi-Fiも(ちょっと繋がりづらかったが)完備されており、アコモデーションとしては素晴らしかった。

スポンサーブースではスタンプラリーを開催。全部集めるとタンブラーがプレゼントされた。

知らない人と話すほどスタンプがもらえるシステム。

話を聞いたスポンサーブースは下記の通り。

  • WP-Pointer WordPressの使い方を学べるサービス。WP Beginnerのようなもの。
  • 遠振資訊 台湾のホスティング会社。まだマネージドWordPressホスティングサービスは存在しないようだ。
  • 企業名がよくわからなかったが、Rasberry Piを使ってWordPressを動かすデモを行っていた。

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監修宮下 健輔, 坂下 秀

翻訳株式会社クイープ

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アフターパーティー

アフターパーティーは会場から電車で40分ほど、東京でいうなら銀座のような場所で開催された。屋上のビアガーデンを貸し切り。

屋上のビアガーデン。となりに見える赤い柱のビルは三越。

一番の思い出はタピオカピザ。日本ではタピオカが大ブームなことは台湾でも知る人が多く、日本人ゲストのためにタピオカピザを注文してきてくれたのだが、グニャグニャonグニャグニャといった食感で「なぜこれを作ろうと思ったの?」という感想を覚えた。台湾人も「そんなもの食べない」と言っていたので、日本のタピオカブームは台湾人からすると奇妙に映るのだろう。

その後は例によってアフターアフターパーティーでカラオケへ。筆者は深夜2時の飛行機だったので3曲歌ってすぐにUberで空港に向かった。

ちなみに、繰り返しになるが、台湾では日本語を話せるスタッフがちらほらいる。昨年、日本人がスピーカーとして参加したこともあり、片言の英語か中国語が話せればネットワーキングで困ることはないだろう。

サイト

さて、今年のWordCamp東京&大阪でチェックインシステムが利用されたことをご存知の方は多いだろう。筆者は東京のアプリ班リーダーとしてこの開発に携わった。

東京で作ったチェックインシステムはFirebaseにデータを保存する仕組みだったが、台湾も似たようなものを開発しており、チェックインをはじめとしてセッションのレビューなどのオリジナル機能をイベント専用サイトとして用意していた。開発者の江弘竣とも話したのだが、ほとんど似たようなものを別の場所で作るのは無駄なので、ぜひ本家に取り込んでもらいたいものだ。

これについては来年アジアに間に合うように取り組むことができれば幸いである。

まとめ

さて、本年最後のWord Campレポートをお送りした。当日の様子をTwitterのツリーにまとめてあるので、ぜひご覧いただきたい。

台湾は物価・航空券代も安く、料理もおいしい。親日国なので人々も親切で、アニメや漫画などのポップカルチャーの話をすると喜んでくれることが多い。海外のWordCampに足を運んでみたいなら、台湾から始めてみるのもいいだろう。それでは、良いお年を。

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台湾映画といえば、ホウ・シャオシェン。

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