WordPressテーマディレクトリから「注目」が消滅

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WordPressの公式テーマディレクトリへ行くと、「注目」というタブ(英語で”Featured”)がデフォルトで表示されていたのだが、これが削除された。現在は「人気」がデフォルトになっている。なぜ削除されたかというと、「注目」ページはWordPressテーマを探す人(その多くは初心者)が最初に見るページであるにも関わらず、単に特定のテーマをランダムに表示するものでしかないからだそうだ。注目すべきものがない、ということではないらしい。

これまでも「注目」になにを表示すべきかという議論はなんども交わされたが、実装にまで至ったものはなかった。WP TAVERNの記事に詳しいのだが、「きちんとしたおすすめテーマをキュレーションすべき」というアイデアがもっとも現実的だが、それを行う余力はないようだ。

ちなみにこの変更はWordPressの公式テーマディレクトリだけに反映されており、インストールされたWordPressの「外観 > テーマ > 新規追加」はそのまま。というのも、WordPressテーマインストール画面ではAPIによってテーマのリストを取得しているため、いきなりAPIを廃止するとWordPress側でエラーが起こってしまうからのようだ。

テーマインストール画面はそのまま。

ここからは筆者の憶測なのだが、テーマ・プラグインともに「サードパーティーの評価をどうするか」という難しい問題に直面している。

開発者の視点に立てば、テーマやプラグインを公式ディレクトリに掲載することは単なるボランティア精神とは別にビジネスチャンスとして役立てるモチベーションがあるだろう。その一方、レビュアーたちはWordPressユーザーにとって何がよいかを考えるとともに、何かをジャッジしたことに対する批判を受ける可能性を引き受けなければならない。

こうした状況では、「大量の玉石混交のテーマを疲弊したボランティアがジャッジする」という状況に変わりはなく、質のよいキュレーションを行うのは難しいだろう。

筆者はこの状況を改善するには「レビューの自動化」と「利用状況の計測」が必要だと考えているが、なかなかそこまで劇的な改善をするのは難しいだろう。実際、筆者もプラグイン開発者としては「公式ディレクトリに置いておくと配布が楽」という以外のメリットをあまり見出すことができていない。はたしてテーマレビューチームがこの苦境を乗り越えることができるのだろうか、行く末を見守りたい。

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この記事を書いた人

高橋 文樹

小説家であり、WordPress開発者。WordCamp Tokyo 2016のリードオーガナイザー。山梨に土地を持ち、DIYで家を建てている。小説と家づくりとWordPress開発の3種競技があれば日本代表有力候補。KunoichiというWordPressテーマ・プラグインマーケットプレースを作成中。

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