WordPressの共同創業者であるマット・マレンウェッグが自身の経営するAutomatticのCEOを「休職」させられた、と404 Mediaが報じている。これはAutomatticの取締役会で決定されたことらしく、CFO(最高財務責任者)であるマーク・デイヴィスらが共謀してマットを有給休職にする決議が可決された。マット自身は反対を投じたようだが、複数人の取締役が多数決で勝利した形になる。マットの休職中、マーク・デイヴィスが暫定CEOを務めるようだ。これらのメッセージはAutomatticのSlackで公開されたようである。
形式的にはAutomatticの将来を案じた幹部連中によるマットの一時的な「追放劇」である。#wpdrama にはじまる一連の騒動を知っている方にはさもありなん、という感じだろうが、WP Engineとの法廷闘争やAutomatticでのリストラ、ピザにパイナップル騒動などを繰り返すマットがリスクだと考えられたのだろう。
このニュースはスティーブ・ジョブズ(Apple)やサム・アルトマン(Open AI)の追放劇を思い起こさせるが、マットの場合はWordPress.orgの商標などを保持しているので、影響力としてはもう少し大きそうだ。また、あくまで有給休職という日本の一般労働者には馴染みのない状態であり、解雇ではない点も重要である。
ここ2年ほど暴走状態のマットがAutomatticの経営から退くことで、WordPressコミュニティはどう変わっていくのだろうか? もしかしたら、暇になったMattがWordPress.orgに毎日関わるようになって事態はもっとガチャガチャになるかもしれない。
なんにせよ、心中穏やかでないマットが「倍返しだ!」と考えていることは間違いない。
2026年9月14日追記
なんと、追放劇から3日でマットが再びCEOに返り咲くことになったとTechChruncなどが報じている。取締役会では追放になったが、株主として取締役会を解散させて決議を取り直したのだろうか? 反対派を全員Slackから追い出した、との報道もあり、あまり穏やかではない方法での復帰となったようだ。ガバナンスに不安を抱く一幕ではあるが、非公開企業だと当たり前のことなのかもしれない。ちなみにマットの最新のブログ記事はボートを買ったという内容で、しかもそこに”Nice!”みたいなコメントが並んでいる。高度な情報戦がもしかしたら裏で展開されてるのか、と思ってしまうほどだ。
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