WP-CLI v1.1.0 がリリース

WP-CLI 1.1.0 がリリースされました。

WP-CLI はこれまで、スケジュールベースのリリースサイクルを採用する方針をとっており、約3ヶ月サイクルでリリースされています。

今回も v1.0.0 のリリースからちょうど3ヶ月で新バージョンが公開されたことになり、予定通りの新バージョンのリリースです。

今回の主な修正点

バグフィックスと軽微な改善を主としたアップデートですが、僕自身が行った修正でいくつか便利になったものがありますので紹介します。

wp core config--force オプションを追加

Ansible 等のプロビジョナーを使用している時に、この –force オプションを使用することで常に wp-config.php を上書きすることが可能になり、プロビジョナー側で条件分岐等を行う必要がなくなりました。

エイリアスにホスト名風の文字列を使用できるようになりました。

WP-CLI には、SSH エイリアスという機能があり、リモートサーバー上の複数の WP-CLI に対してコマンドを実行することができます。

今回のバージョンアップでは、このエイリアスに @capitalp.jp のようなホスト名風の記述を使用することができるようドットやハイフンも使用できるようになりました。

例えば以下のように ~/.wp-cli/config.yml に記述することができます。

@capitalp.jp
  ssh: user@capitalp.jp/var/www/html
@example.com
  ssh: user@example.com/var/www/html
@example.jp
  ssh: user@example.jp/var/www/html

こうしておくと、ローカルマシンから、

$ wp @capitalp.jp core update

というふうに capitalp.jp というリモートサーバー上のコアをアップデートしたり、以下のように全てのエイリアスに対してまとめてアップデートをかけることも可能になります。

$ wp @all core update

wp scaffold コマンドのパラメータのバリデーションが厳格になった。

wp scaffold プラグインは、テーマやプラグインの雛形を作成するためのコマンドですが、従来はこのバリデーションがあいまいだったため、本来のプラグインディレクトリ以外のディレクトリにプラグインが生成されることがありました。

今回のバージョンでは、バリデーションが厳格になり、意図しないディレクトリにプラグインやテーマが生成されることがなくなりました。

Bash 補完機能を使用している際に、グローバルパラメータも補完されるようになりました。

WP-CLI には、そのコマンド固有のパラメータと、--path とか --ssh などのグローバルパラメータがあります。

今回のバージョンアップで、これらのグローバルパラメータも補完されるようになりました。

$ wp plugin list --p
--path=    --prompt=

その他

紹介したもの以外にも、wp db export した際にファイル名にランダムな文字列が追加されるようになったりとか、wp core update コマンドで、バージョンに trunk を指定できるようになったなどの数多くの改善とバグ修正が行われています。

詳細は wp help か公式サイトをご確認ください。

 

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