WordPressで利用されているPoeditの新バージョンがリリースされた。更新にかなりの間が開いたが、もっともメジャーなWordPressの翻訳ツールに新たな機能が追加された。
リモート翻訳
今回の目玉機能としては、リモートサーバのWordPress翻訳機能がある。WordPressはwp-content/languagesフォルダに翻訳ファイルを配置しておくと、それを利用してくれるので、日本語に対応していないプラグインでも必要な箇所(たとえば、テーマとしてユーザーの目に触れる部分)だけを翻訳するなどといったことが可能だ。
Poedit 2 では、この翻訳作成をサーバに接続してやってくれる。SFTPの接続情報を入力すると、テーマやプラグインの一覧が表示され、いきなり翻訳を開始できる。おそらくだが、ファイルも自動で配置してくれるのではないだろうか。
ルートフォルダなどを指定しなくても勝手に一覧が表示されたので、もしかしたら特定のホスティング企業とのコラボレーションとして開発されたのかもしれない。
ただ、筆者の環境ではSFTPも鍵認証をするサーバばかりなので、ぜひ鍵認証にも対応してほしい。一応、リクエストは出してある。
@PoeditApp Hi, I upgrade to Poedit 2 Pro! Remote translation is nice feature. Please consider to accept ssh key auth on next update.
— 高橋文樹 / Fumiki Takahashi (@takahashifumiki) March 29, 2017
twitterで返信があったが、この機能は「初心者・非技術者向け」なので、鍵認証はしないだろうということだった。したがって、対応はされないようだ。
Honestly I expected this feature to be of most interest to newbies/nontechnical users (who don’t do keys) — man was I wrong
— Poedit (@PoeditApp) March 29, 2017
プロ版もあり
WordPressのテーマやプラグインを配布している方は、プロ版の利用を検討するのもアリだろう。
- プラグインやテーマから翻訳文字列のスキャンをやってくれる
- オンラインの翻訳メモリから、自動で翻訳をサジェスト
上記のように便利な機能が追加されている。筆者は以前のバージョンからプロ版を利用していたが、その場合、アップグレードで40%ほど割引される。
もともと$20弱の安価なソフトであるため、気軽に購入できるのも嬉しい。日本語未対応のプラグインを利用されている方は、便利なので使ってみよう。
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