2017年6月に開催予定のコミュニティーサミットって何?

WordPressプロジェクトは、コアの開発だけではなくさまざまなプロジェクトの総体です。WordPressの本体を作るコアチーム、翻訳をするポリグロッツチーム、テーマをレビューする人たち、ドキュメンテーションやサポート、デザイン、プラグインディレクトリ、アクセシビリティ、イベント関連、CLI、マーケ、動画サイトなどなど。それに、これらのチームのインフラを整えるメタチームもあります。

コミュニティーサミットには、2つの目的が想定されています。

ひとつは普段はオンライン上のコミュニケーションのみで活動を行っている各チームが、実際に集い、話し合いを行い、意思決定を行うためです。話し合いはチームごとに行われたり、トピックごとに行われたり、チーム横断的に行われたりします。また、オンライン上では話すことができないセンシティブな話題についても「この場で話されたことは写真やツイートや文字として外部にはもれないシステム(Safe Space)」が適用されており解決がはかられます。決定された事項は議事録が公開されます。

もう一つの目的は、ブロガーやWordPressマーケットにおけるビジネスマン、プラグインやテーマ開発者などなどの多様な人達にも参加してもらって、上記のようなチームの外側の人たちの声を取り入れて、ギャップを無くし、プロジェクト自体の推進力を強くするための開催、というものです。

次回のコミュニティーサミットは、2017年6月13日と14日にパリで開催されます。WordCamp Europeの開催直前にあたり、米国以外での開催は初めてとなります。

WordPress Community Summit 2017 Set for June 13-14 in Paris

主な概要としては、僕が見てきたものを思い出すと、

  • 2日間集まって話をする
  • 全体の人数は100人から200人くらい?
  • コントリビューターが多い
  • チームごとに話すこともあれば
  • トピックごとに島を作って話し合うこともある
  • チーム横断的なトピックでは誰かを呼び出して話を聞いてもらったりする
  • みんなの前で言いたいことを言う時間もある
  • コミュニティーのためにならない問題についても話し合われる
  • プロジェクトのゴールができたりロードマップが完成したりする
  • 友だちができる

というような感じでした。

興味深いのは、以下の参加者のノミネーション方針の投稿とそのコメント欄です。特にコメント欄ではチームベースのノミネーション方針に対して、開催方法や開催意義といったファンダメンタルなところから議論が行われていました。

WordPress Community Summit 2017

WordPressが大きなプロジェクトであり関わる人達が膨大なことがわかりますし、活発なコントリビューターのみではない人たちにも門戸を開くべきと考えていることも分かりますし、大変おもしろいと思いました。

Capital Pのメンバーからは僕(@shinichiN)と宮内さん(@miya0001)が過去に参加しており、大変刺激を受けました。その後のWordPressとの関わり方も大きく変わりました。

前回のポッドキャストで登場してくれた atachibana さんの参加は決まったのでしょうか?みなさんも、WordPressの今後について何か言いたいことと貢献したいこと、持ち込みたい価値ある何かがある!という場合には、貢献を始めてみるか、提言をぶち上げてみるか、その他の参加の方法を探ってみてはいかがでしょうか?

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