大統領選挙でジョー・バイデン候補が勝利したことにより、ホワイトハウスのWebサイトがリニューアルされたのだが、前回に引き続きWordPressが採用された。WordPressの共同創業者Matt Mallenwegもこのリニューアルを歓迎している。
Mattが掲載しているスクリーンショットはテーマのスタイルシート。バージョン番号46はバイデン新大統領が第46代目であることからきている。他にもイースター・エッグは仕込んであり、たとえばGigazineなどが報じている通り、ソースコードのヘッダーにUS Digital Serviceへのスカウトが書いてあることも話題になっている。US Digital Serviceはアメリカの公的機関で、ながらくWordPressのプロジェクトリードを務めてきたAndrew Nacinもジョインしたことがある。今回のリニューアルにNacinが関わっているかどうかは不明だが、関わっていないということはないだろう。追記:関わっていたとのツイートあり。
なんにせよ、ハンコがどうたらと言っている日本の行政機関とは大きな違いではある。
デザインのリニューアルを担当したのは Wide Eye というデザインファームのようだ。 WP TAVERNによれば、以前お伝えしたバイデン候補の政権移譲準備サイトの機能を踏襲しつつブラッシュアップしているらしい。
また、「WordPressにもかかわらず高速である」というのはフロントエンド界隈でも話題になっている。ダークモード、多言語対応(スペイン語!)というのも注目ポイントで、単に行政のサイトだからというだけでなく、分断が問題になっている今のアメリカだからこそ重要な機能だといえるだろう。
国会議事堂への乱入先導からの”I’ll be back”という、ほとんどパニック映画のような退任を迎えたトランプ前大統領であるが、新党結成の噂もある。歴史的な2度の弾劾訴追で有罪となれば大統領選再出馬は絶望となるが、なんにせよ「新党のWebサイトはWordPress」という可能性も大いにありえるので、今後の動向に注目したい。
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