WordCamp でスピーカーに交通費を出すべきか?

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先日、タレコミフォームに次のような投稿をいただいた。

こんにちは。いつも楽しみに読んでます。コミュニティチームの Make ブログにて、WordCamp のスピーカーの旅費を出すべきかどうか、昨日から話し合われています。これについてぜひ Capital P のみなさんの意見もお聞きしたいです。

該当する投稿はこちらである。

https://make.wordpress.org/community/2017/01/18/discussion-should-we-pay-for-speaker-travel/

大意をまとめると以下のようになる。

  • WordCampにスピーカーとして参加する場合、旅費は出してはいけないことになっている。しかし、そろそろこれについて議論をしたいので、みなさんの意見を求む。
  • いい面は、多様性の担保。金銭的に恵まれない人も参加することができる。
  • 悪い面は、開催地域のスピーカーをがっかりさせてしまうかもしれないこと。
  • (コメントより)奨学金制度のようなものを設けてはどうだろうか。

この記事について、Capital Pの執筆陣(全員WordCampの委員長または実行委員を経験済み)でディスカッションを行なったので、そちらのログを鼎談という形式でお届けする。

免責事項

以下に記載する意見は、あくまでWordCamp実行委員経験者としてであり、現在のWordCamp実行委員会の意見を代表するものではないことを記載しておく。

ディスカッション

宮内隆行

建前的にはローカルで揃えろという趣旨なので難しいですね。海外スピーカーを呼びたいと思っているのは実行委員会の中でも1/10もいないでしょうから、海外からスピーカー呼べねーじゃんっていう理屈も無理があるかも。

編注: Capital Pのメンバー全員がWordCamp Tokyo & Kansai 2016において海外スピーカーのアテンドを担当した経緯がある。その際、旅費などの問題で断念したゲストが何名かいた。

宮内隆行

でも国内でもローカルで頑張ってる若い人を引っ張り出すという意味で交通費出そうよっていう話はありかもですね。
WordCamp Tokyoは事実上 WordCamp Japan なんだし。

宮内隆行

あっ、でもWordCamp Japan ってとこにも議論の余地があるのか。。。

高橋 文樹

そう、建前ありますからね。

※編注: 建前とは、WordCamp Centralに記載されている内容で、「WordCampはその地域のイベントで、参加者もなるべく当該地域の人から」「ロックスターを呼ばない」などのルールを差す。

高橋 文樹

ただ、そうすると以前宮内さんが言っていた「Automatticしかこない」っていう問題がありますよね。

高橋 文樹

あと、貧乏人がこれないw

宮内隆行

そなんですよねー

宮内隆行

貢献してる人でリッチな人いないしw

高橋 文樹

海外じゃなくても、地方在住者の若者とか無理ですよね。

宮内隆行

そそ、それはほんとそうなんですよね。

宮内隆行

まあでも建前的にはそれも地方で WordCamp やればいいじゃんになるのかしら。

高橋 文樹

ただ、地方ではWordCampをできないっていうジレンマもありますよね。あと、交通費もらえる人ともらえない人の差が難しかったり。

宮内隆行

貢献度合いとかで審査とかですかね。

宮内隆行

所得もチェックしますかw

高橋 文樹

申請制にするとかしても、遺恨は残りそうですよね。ケチな金持ちとかいますし。

高橋 文樹

スピーカーじゃないですけど、地方からTokyoに来た人にとっては、50,000円ぐらいのイベントになっちゃいますから、そこらへん温度差ありますよね。

宮内隆行

埼玉にケチな金持ちの知り合いがいます!

宮内隆行

実際10万円ぐらいは予算的に見てますね。

西川伸一

東京は世界のWordCampの中でもかなり大きいので、そこは特別でもいいような気もしますね。
日本語だけでも5.数%のユーザーがいる中でWordCampをやるってなったら、国内ユーザーについてはオーケーを出したいところ。100万円揃えて遠いとこの貢献者に来てもらえたらかなり素晴らしいですよね。

宮内隆行

そういえば福岡のPHPカンファレンスは交通費出たんですよね。びっくりした。

宮内隆行

個人で良かれと思って何か作った人が発表する場っていうのは必要だと思うので、地方からのスピーカーには出してもいいかなーとは思います。

宮内隆行

でも建前優先でわかりやすく運用するために交通費はださないってのも理解できるかな。

西川伸一

はい。WordCamp の運用の方針については、言い方が難しいけど悪いことが起こってしまいそうなケースに合わせたものを全体に適用している面がありますよね。それは正しいことだと思うけど、東京のように歴史も信頼もあるところにとっては窮屈ではあると思います。

西川伸一

会場が広告ばっかりになったとか、個人的なコネだけで交通費が謝礼的に出てしまった、ある個人/法人に権限が集まりすぎておかしなことになった、というような、相当困ったケースが起こっていたんだと思います。それを抑制するためのルールを作ることで、WordCampがなんなのかということを理解する前の段階の人たちでも問題が起こらないようにしている、と。

宮内隆行

あー、そういえばちょっと話が変わるんですけど、WordCampの実行委員会のリアルに集まってミーティングするやつあるじゃないですか。あれって抑制した方がいいと思うんですよね。あれも地方の人にはきつい。

西川伸一

僕の本音的には、今の東京で営利的なこととか悪いことをする人はいないと思うので、地方の貢献者に便宜をはかるくらいは許可されていいと思います。

西川伸一

> WordCampの実行委員会のリアルに集まってミーティングするやつ
これは、実行委員の話ですよね?

宮内隆行

そそ、最近はわりと地域に関係なく実行委員会にはいりますよね。

高橋 文樹

リアルに集まることで、忠誠心が試せるというメリットはありますよw

西川伸一

前回の東京では、実行委員をローカルの人間だけにしようという話がありましたよね。

高橋 文樹

そう、それは一応東京のイベントなので、ということですね。まあ、僕は千葉県民なんですけどw

宮内隆行

あっ。そうなんだ。

高橋 文樹

いましている話題は、宮内さんとか西川さんみたいなグローバルスタッフについてですよね。

宮内隆行

地元でできない人が東京とか大阪の実行委員会に参加するのはありだと思うんですよね。

西川伸一

ですね。僕個人の意見としては、東京の場合は全国から受け入れていいと思います。

宮内隆行

そこは入り口は残して欲しいというか。

西川伸一

はい。

西川伸一

例えばWordCamp高松など50人規模のものがあってもいいと思うんですよ。

宮内隆行

ほんとはそうなんでしょうけどね。

西川伸一

数百人集まるようなキャンプの方が少ないんじゃないかなぁ。

宮内隆行

まあ50人規模とかいちばんしんどそうw

宮内隆行

スタッフ二人とかw

西川伸一

そういう意味では、東京と関西地方のWordCampは大きく成長していて、それはそれでオーケーなのですが、もっと小さいのが出てきていいと思います。

西川伸一

名古屋、福井、なんて言うのは実はWordCampでもいいわけで。

宮内隆行

交通費というか、地方の人がコミュニティに入るための間口をどうするかって話ですね。実際には交通費が問題じゃなくてほかのところに解決の糸口があるかもっていうか。地方でCampを開くってのもそのひとつかな。

西川伸一

ですね。そういう意味でも、経験を積むために東京のWordCampにスタッフとして参加するのはアリにしておかないと。

宮内隆行

はい、そこはハードルを下げて欲しいですね。

宮内隆行

そいう意味で毎月ミーティングとかはどうかなーと思ったことがあります。

西川伸一

アメリカのWordCampで新しい試みが出てくるのは、中央の人たちの目が行き届く範囲だからなわけで、東京でもそういうことができたらいいなとは思います。

宮内隆行

ということでまとまった?これ記事になるんじゃないですかねw

以上、鼎談を終了とする。SlackでのチャットをWordPressに取り込む形で記事にしたので、文脈が不明な点もあるかもしれないが、その際は遠慮なくご指摘いただけるとありがたい。また、皆さんの積極的なコメントもお待ちしている。

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高橋 文樹

執筆者 高橋 文樹

小説家であり、WordPress開発者。WordCamp Tokyo 2016のリードオーガナイザー。山梨に土地を持ち、DIYで家を建てている。小説と家づくりとWordPress開発の3種競技があれば日本代表有力候補。

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