スウェーデンのエージェンシーである ANGRY CREATIVE とゲームデザイナーが WordPress のカードゲームを企画して、Kickstarterでクラウドファンディングを開始しました。
内容としては下の動画を見てもらいつつ、要するにエージェンシーの経営者となり、開発者を雇いながら契約をとって儲かるようにゲームを進行させつつ、最後の勝者はコミュニティーに最も多くのコントリビューションを返すことができた人に決まる、というものです。
おもしろいのは、儲けたお金を使っていかにコミュニティーに返すことができるかを競うという点ですね。また、商標利用に関しては、以下のように、WordPress Foundationのお墨付きが出ています。
This game and its usage of the brand “WordPress” is approved by the WordPress foundation. All profits from the game will be donated to the WordPress foundation in order to create more value to the community.
訳は「このゲームとWordPressというブランドの利用についてはWordPress Foundationによって承認されています。すべての利益はWordPress Foundationに寄付され、コミュニティーの価値向上に資するようになります。」
一点、気になる&議論の的になりそうなのは、ファンディングに参加した人に対するリワードの内容で、開発者やエージェンシーとして、カードに採用される人を指定できるというものです。最高額に設定されている約54万円を支援すると、以下のものが得られます。
- エージェンシーカード一枚の社名を指定できる
- 開発者カードを3名分指定できる
- 契約カード3プロジェクト分のタイトルを指定できる
- カードゲームを50個もらえる
とあります。議論ポイントとしては、コミュニティーに無用な有名人、VIP、エリートのようなものを作り出してしまい、新しくコミュニティーやマーケットに参入するのが難しくなるのではないかという点です。特にプリントされたものであればかなりのオーソリティー的なものが出てきてしまいます。有名人とかVIPとか、ちょっと抵抗ある人たちも多いと思いますし、誰が偉いとか有名とか、あんまりよくない気がするんですよね、という意見は見ました。どうでしょう。
このカードについてではないですが、以下のようなツイートもありましたし。
The whole celebrity vibe around State Of The Word at #WCUS is making me really uncomfortable. Queues and VIP lines and reserved seats? It doesn't seem to fit with community ideals.
— John Blackbourn ?? (@johnbillion) December 2, 2017
とはいえ、カードゲーム自体は面白そうですし、元祖的存在としてのWordPressカルタやシンガポールで披露されていたWapuUnoなど、こういうのもいいものですね。
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