サラ・グッディングがWP TAVERNを卒業

本サイトでも有益な情報源としてきたWP TAVERNのサラ・グッディングが同サイトを離れることを発表した。2013年から10年という節目での卒業後は、また新たなテック業界でのチャレンジを行うという。

”Last Call”と題された、やや感傷的な最後の記事で明かされている通り、サラはこれまで3,000本を超える記事を書いてきた。WP TAVERNのエンジンのような存在だったといえるだろう。そもそも筆者がこのCapital Pというサイトを始めたのは、「WordPress専門メディアサイトが存在するのか!」という驚きがあったからに他ならない。WordCamp Europeなどで彼女取材している姿を見かけたこともある。目標としていたサイトのチーフ・エディターだった。今後のサラ・グッディング氏の活躍に期待したい。

サラが記事中に明かしているように、2013年頃は本場アメリカでさえも「WordPressごときに何マジになってんの」と揶揄されることはあったようだが、2016年時点でそれでも専門メディアが存在しうる状況にはなり、WP TAVERNは唯一無二のメディアになった。そして、2023年にサラはTAVERNを去った。

さて、この次のニュースがマット・マレンウェグによる“What’s Next”なのだが、記事内でWP TAVERNの次のエディターを募集している。時給25ドル(日本円で月給120万円ぐらい?)、マットの所有するAudrey Capitalの社員となるので福利厚生もバッチリだ。だが、そんなに簡単にサラの代わりは見つかるのだろうか? という気もする。同程度の質のメディアを保つためには、より大きなチームが必要なのではないだろうか。先日のWordCamp Tokyo 2023のセッションでも話題に挙げたが、ちょうど、Mika Epsteinがプラグインレビューを去って、新しいレビューチームの構築が急がれているのと似ている。一人のスーパーマンに頼るのではなく、チームの力が必要なのだ。それはけして簡単なことではない。

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