新エディターのブラウザサポートについて議論が白熱中

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WordPressが今後注力する領域の一つに挙げられている「エディター」だが、現在そのプロトタイプが開発されているのはご存知だろうか? その名もGutenbergといって、かの印刷革命を起こした偉人から取られたプロジェクトである。

プロトタイプエディタGutenbergの執筆画面。Dropbox Paperのようにブロックを追加していく。

Automatticのメンバーが多く開発に参加しているので、おそらくCalypsoで得られた知見を使って開発されているのだろう、なかなかクリーンでモダンな印象だ。

古いIEを見捨てるべきか否か?

さて、そのGithubリポジトリでブラウザサポートをどうするかという課題が盛り上がったのだが、それがそのままWordPressのmakeブログに移動し、さらなる議論を重ねている。

WordPressのビジュアルエディタはTinyMCEというライブラリを利用したもので、Gutenbergも例外ではないようだ。IE8以下のDOMに対応するのは凄まじい労力がかかるのだが、TinyMCEチームの Andrew Roberts は「textareaだけ利用できるようにするフォールバックはどうだろう」と提案している

古いIEのシェアが低下しているとはいえ、まだ利用者は1%弱存在する。コメントで盛り上がっているのは「それでも該当するユーザーは744,000人から2,000,000人いる」ので、その膨大なユーザーを見捨ててしまってもよいのか、という点だ。

WordPressの膨大なユーザーベースを考えると、確かに1%でも大変な人数になってしまう。

もちろんこれには異論もあり、w3tech.comのような統計は「管理画面で編集しているユーザー」と「閲覧しているユーザー」の違いを取っていないので、実際はそんなにいないのでは、という反論もある

また、古いIEに対応することに開発リソースが割かれることは、新しいブラウザを利用しているユーザーが得られたかもしれない利益を損なうのでは、という意見も出ている。

いずれにせよ、WordPressという巨大なコミュニティは関わる人が多いため、エンジニア視点で「利用率1%? じゃあ切ってしまおう」とはならない。このように白熱した議論を重ねて答えを出すスタイルになっている。

興味のある方はコメントをしてみてはいかがだろうか。盛り上がっているブログ記事は “The New Editor and Browser Support” だ。

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高橋 文樹

執筆者 高橋 文樹

小説家であり、WordPress開発者。WordCamp Tokyo 2016のリードオーガナイザー。山梨に土地を持ち、DIYで家を建てている。小説と家づくりとWordPress開発の3種競技があれば日本代表有力候補。

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