ゴールデンウィーク最後の日曜日に東京で、楽しそうなWordPress Meetupが開催されます。AMA形式で全編英語とのことです。
追記: 日本語通訳もしてくれるとのこと。
AMAというのは”Ask Me Anything”の略語で、「○○だけど、質問ある?」みたいなことです。この記事では二人のバックグラウンドを紹介して、当日のみなさんが繰り出す質問の参考にしていただこうかと思います。詳細、参加登録は以下のリンクからどうぞ。
WordPress Meetup Tokyo #34 – May 2017: AMA Session with Joe Hoyle & Bryce Adams
Joe Hoyle
Human Madeという会社のCTOでコファウンダです。
REST API
Human Madeには、WordPressに最近実装されたREST APIの立ち上げ、機能開発、コアへのマージに関わったメンバーが多くいます。
- WordPress.org上のREST APIドキュメント
- Make WordPressサイト上でのREST APIに関わる投稿アーカイブとREST APIコンポーネントのまとめページ
- A Day of RESTというREST APIについてのHuman Madeの主催カンファレンス。
大規模エンタープライズのサイトやウェブメディア
Human MadeサイトのProjectsページを見ると、The SunやUSA Todayといった超大規模アクセスがあり、マイグレーションや内部の仕組みも複雑そうな仕事が掲載されています。
The Sunは、毎日の平均ユニークビジターが314万人。新聞社であるThe Sun編集部がそれまで印刷物用のツールでページを作っていたものをWordPressに移行したり、400万ページと関連画像をAWS上で独自のマイグレーションフレームワークで移行したり、広告配信事業者と協業してすべての通信をHTTPSで行わるようにしたりといったプロジェクトだったようです。
USA Todayのケースは、社内のスポーツ部門に複数展開されていたWordPressのサイト群のUIを綺麗にまとめるという仕事だったようです。各ウェブサイトが別々に、異なるプラグインを利用して開発されており、開発者も記事を執筆する人たちもサイトごとに学習コストを浪費しなければならず、サイトの開発・ビジネスの成長の妨げになっていた状況を、Field Managerというプラグインを使ってバックエンドとUIを統一したとのこと。また、FacebookのインスタントアーティクルやApple Newsへの配信の仕組みを整備したり、スポーツのトーナメント表構築・配信の仕組みをJavascriptとWordPress REST APIを利用して構築したとのこと。
大規模サイトの構築に関わる内容については、Joeがホストを務めているPost Status DraftというポッドキャストのScaling WordPressというエピソードがものすごく参考になります。
リモートワーク
噂によると、家を持たず旅行をしながら暮らしているとのこと。僕としては興味津々であります。
Twitter: https://twitter.com/joe_hoyle
Bryce Adams
Metorikという、WooCommerceの解析、分析、レポートの生成サービスの開発・運用をしています。
Metorikは、WooCommerceで注文の履歴データを解析して、商売の成り行きを正しく理解したりてサイトの改善に繋げたり、過去の注文に基づいてマーケティングを行ったりということを可能にするサービスで、Bryce本人がファウンダーで開発者でサービス運用者です。
サービス開発やビジネスの様子が、Behind the Scenesというページにまとめられており、おもしろいので見てみてください。
キャリアとリモートワークと自宅での仕事
彼のキャリアとしては、フリーのエンジニアから、WooThemes(後のWooCommerce)へ入り、その後会社がAutomatticに買収されそのままジョイン。その後、Metorik開発のために退社して今に至ります。この間、ラオス、タイ、オーストラリアが拠点的な場所としてありましたが、ずっと旅行をしながら働いていたようです。僕が初めてBryceに会ったのもバンコクで開催していたWordPressのイベントででした。
何かを作って完成させる! IoTやサービス開発
働き方や人柄が興味深いのと同時に、とてもおもしろいと僕が思うのは、新しいことや自分が気になったことを、サービス化したりコードにするフットワークの軽さと、それを完成させて人をびっくりさせたり便利なものにしたりする能力です。
Wooで働き始める前からWooCommerceのアドオンを開発していたとのことですが、僕が初めて見たのは、海外をあちこち旅行する人が、ローカルな電話番号を認証に利用するシーンで困るという問題を解決するためのサービスでした。つまり、タイに居るのにアメリカの電話番号にSMSが来るので銀行のサイトにログインできないという問題を解決するサービスで、電話番号を販売して、その番号で受け取ったSMSをメールとして転送するサービスでした。そのことは、WordCamp関西に来てくれた時に話してくれています(通訳あり。僕です。)。
次に話題になっていたのは、WooCommerceのカンファレンスであるWooConfでBryceが発表したWooCommerceのAPIを利用して、売上が上がるとドローンが飛ぶというプレゼンでした。これは、売れたら3Dプリンタがものを作り始める、などいろいろな自動化のアイディアが思いつく、楽しいものでした。
.@bryceadams shows that you can control a drone w/ @WooCommerce. Someone build a “deliver my pizza” theme. #WooConf pic.twitter.com/GfySRaPZPj
— David Bisset (@dimensionmedia) April 6, 2016
こうしたアイディアが実感や実益に基づいているところは、今彼が開発しているものも同様なのだと思います。いろいろ聞いてみてください。
Twitter: https://twitter.com/bryceadams
イベントは5月7日(日)の夕方5時から。このとき東京にいらっしゃる方はぜひ駆けつけましょう!僕は行けない涙!
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