WordCamp Kathmandu 2018 リポート

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2018年3月17日・18日にネパールの首都カトマンズで開催されたWordCamp Kathmandu 2018に参加して来たので、そのリポートをお届けする。

きっかけ

今回カトマンズに行くことにしたのは、懇意にしている株式会社m-g-nのメガネさんこと大串肇がWordCamp Sinagpore 2017 でネパール人に誘われたことをうけ、筆者もなんとなく付き添いで参加することになったのがきっかけである。筆者の母は整骨院で医師に「息子が今度ネパールに行くことになって」と世間話を向けたところ、医師が「なんでそんなところに?」と訝ったそうである。筆者としては「たまたま」としか答えようがない。にちゃんねる(現よんちゃんねる)には「山梨に行く用事を考えつくやつは天才」という名言が存在するが、筆者はその山梨に土地を購入しているわけだし、人は運命によって様々な場所に行くとしか言いようがない。

ネパールとは?

さて、これまでCapital Pでお届けして来たWordCampはいずれも先進国あるいはBRICKSに準ずる国で行われたものであった。そもそもWordPressを利用するユーザーの集いが洋の東西や貧富を問わず、様々な国で行われているということに思いが至る人々も少ないだろう。そう、ネパールはWikipediaにも記載されている通り、平均年齢20歳、平均年収8万円の世界最貧国の一つである。

セッション

実のところ、筆者は諸事情あって、ほとんどセッションを聞いていない。したがって、ざっくりとしか内容を把握していないのだが、日本のWordCampとは異なり、専門トピック(セキュリティ、モバイルデザイン、PWA,AMPのような最新技術)よりは、サクセスストーリーのようなものに人気が集中していた。

セッションは英語で行われ、聴衆も英語を理解する人々だったようである。日本人スピーカーたち(大串肇・森山まゆこ)のセッションも成功裏に終わったようである。

こちらのWordCampでは、スピーカーが表彰される。

日本人のゲストスピーカーたちも温かく迎え入れられ、満足していたようだ。

会場の様子

会場は結婚式場のような場所(Kariki Banquet)だった。タクシーの運転手に場所を告げるとつぶさに理解してもらえたので、おそらく赤坂迎賓館のような場所で行われていたのだろう。

パーティー会場のような雰囲気。

スポンサーブースはおなじみのグローバルスポンサーのうち、Yoastだけがブースを出していた。最近グローバル展開が目覚ましいYoastはネパール人スタッフを抱えているらしく、彼がブースに立っていた。

Yoastの人。サポートを行なっているらしい。

参加者

筆者の印象に強く残ったのはCEOが異常に多いということ。名刺を交換した多くの人々がなんらかのCEOだった。それもそのはず、WordCampの参加費は日本円で約2,000円なのだが、日本の平均年収に換算すると、15,000円ぐらいの価値はあるのだろう。おいそれと参加できる額ではない。

それだけの価値を払うということは、それなりの対価を求めていたというということだろう。金銭的な条件と地理的な条件を勘案すると、ちょうどAppleのWWDC(チケット代金18万円)に相当するイベントだったような気がする。

とりわけ印象深かったのが、テーマ・プラグイン製造販売業社の多さである。日本だとまだ少ない業態であるが、かなりの人が従事していた。それもそのはず、日本人がThemeForestでテーマを販売しても、5,000円で販売してバックマージンが1,500円ではコンビニバイトでもしていた方がまだ儲かるといった感じだが、ネパールの人々にとってはおいしい商売であるらしい。これはどちらが優れているというのではなく、たんにマーケットの問題だ。いわゆる受託業に携わる人々もかなりのクライアントを海外に持っていた。当然、彼らは英語で仕事をしている。

また、こうした状況はGDP比だけで語ることもできない、別の側面を持っている。ネパールのWordCampの父にあたるサキンという人物がいるのだが、彼はCatch Themeというテーマ販売を行う会社を経営しており、なおかつWordPress.orgのテーマレビューチームでも中心的な役割を果たしている。

左端がサキン。

成功者のロールモデルに従うというのは、若いコミュニティの鉄則であるようだ。日本ではコミュニティ勃興当初の有力なプレイヤーがホスティング方面(例・Amimoto)にいったので全体的にそんな感じになっているが、ネパールでは「テーマ販売」が中心のようである。

おもてなし

日本のWordCampでは飲み食い代とチケット代は別だが、カトマンズでは世界標準にならい、朝食(これはアジアだけかもしれないが)と昼食、そしてアフターパーティーまで込み込みであった。

ランチ。美味しかった。ネパールでは「ダール」という辛くないカレーのようなものがソウルフードであるらしい。

アフターパーティーも一社によるスポンサードで、しきりに写真を撮られるのだが、よくよく聞いてみると、バカルディかなにかの酒造メーカーが一枚噛んでいたようである。

アフターパーティーの様子。カクテルが気絶するほど濃く作られており、地獄だった。中央でのけぞっているのはリード・オーガナイザーのヤムさん。

まとめ

カトマンズでの参加者は350人である。日本との人口比でいうと1,400人、日本のWordCamp参加者を上回っている。これはなにがしかを意味している。しょせん後進国と侮るなかれ、この勢いはなにもネパールだけのものではない。

それでは、ここから先は有料会員向けに以下のトピックをお届けする。

  • ネパールの見どころ
  • 美しきヒマラヤ山脈
  • ネパールに外注するといくら?
  • ムンバイで死にかけた話

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この記事を書いた人

高橋 文樹

小説家であり、WordPress開発者。WordCamp Tokyo 2016のリードオーガナイザー。山梨に土地を持ち、DIYで家を建てている。小説と家づくりとWordPress開発の3種競技があれば日本代表有力候補。Kunoichiというテーマ・プラグインマーケットプレースを作成中。

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