Automatticがオープンwebの意見広告を公開

WordPressの共同創業者Matt MallenwegのブログにYoutube動画が特に説明なくシェアされた。タイトルは”A Meditation on the Open Web“であり、日本語訳すると「開かれたwebについてよく考える」といったところだろうか。”Meditation”は宗教用語としての「瞑想」が元の意味なので若干スピリチュアルというか、自己啓発的な雰囲気もなくはない。

ビデオを見ているとオープンwebを褒め称えるための意見広告なのかなと思ってしまいがちだが、いきなり”This is Facebook.” と言われて面食らう。

壁に覆われた大都市をさして”This is Facebook”
ハリボテの家をさして”This is instagram”
多様な価値観のある美しい田園風景が”This is WordPress”

十年ほど前から言われていることなのだが、インターネットの主役が開かれたwebからSNSアプリのようなクローズドなメディアに移り変わりつつある。

Wiredの創設者クリス・アンダーソンの記事”Web is DEAD“を読んだことがあるかもしれないし、webの創設者ティム・バーナーズ・リーが警鐘を鳴らしているのを聞いたことがある人もいるだろう。最近、FacebookやGoogleがよく議員に怒られているな、という印象を持つ人も少なくないはずだ。

こうした世相を反映した意見広告を唐突にAutomatticが公開した、というわけである。

ところで、この動画のクレジットを見ると、Alexis Lloydの名前が見つかる。サブリードに抜擢されたWordPressコミュニティ歴一年の人だ。

Slackなどで全然見かけないなと思っていたら、こういう広報の仕事をするためにAutomatticにジョインしたのかと合点が行く。最近、広報チームのリーダーも発表されたことだし、プロモーションの必要な時期なのだろう。

現在、オープンwebは苦境に立たされており、そのwebの30%がWordPressだ。なにもしないわけにはいかない。筆者は名指しでFacebookやInstagramを挙げるプロモーションはけっこう攻めていると思うのだが、実際どうなるのか、反応を見守りたい。

“Automatticがオープンwebの意見広告を公開”への2件の反応

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