WordPressの定番スターターテーマ_sが開発終了

blue pencil

2025年9月6日、WordPressの定番スターターテーマであった_s(アンダースコアズと読む)がメンテンナンス終了となった。Githubプロジェクトはすでpublic archiveとなっており、今後はメンテナンスされない。

バンドル・テーマチームのカロリーナによる投稿

開発終了の理由についてはリポジトリのREADMEに記載されている。

As we’re all-in now on Block Themes (since 2020 or so), we won’t be actively updating this _s starter theme (Underscores). This repo will be archived for reference only.

私たちは2020年くらいからブロックテーマだけを使っているので、_s(アンダーズコアズ)スターターテーマを積極的に更新することはありません。このリポジトリは参照用のためだけにアーカイブされます。(※引用者訳)

ここでいう“we”とはおそらくAutomatticを指しており、たしかにWordPress.comをホスティング事業として展開する彼らにとって「スターターテーマ」は必要のないものになった。そもそもスターターテーマは「そのテーマをコピペしてCSSを追加していくとテーマができあがる」という、昔ながらのWeb制作会社のためにあるようなもので、現在のブロック中心のWordPressエコシステムに乗っかっている人々には必要ないのだろう。

では代わりのスターターテーマは存在するのかというと、定番といえるほどのものはなく、READMEでも「Create Block Themeやthemes.jsonを使おう」と書いてある。スターターテーマのコンセプトである「コピペアプローチ」がブロックテーマのデザインガイドラインにそぐわなくなってしまったともいえるだろう。

ちなみに、この種の「開発者が拡張することを目的としたテーマ」というもの自体が現在それほど人気がなく、豊富なブロックパターンやデザイン拡張性を持たせたテーマを使う例が多いようだ。実際、グリッドやカラムなどのレイアウト機能がブロックエディターに備わっているので、「CSSを書くよりそっちの方がいい」というのユーザーの要望にも沿っているのだろう。

一時代を築いた_sであったが、ついにその役割を終えた。これはホスティング事業を展開するAutomatticだから、というわけではなく、全体的なトレンドだろう。この先テーマを作ること自体減っていくだろうし、筆者が「わしも昔はテーマというものを作っておってな」と昔語りをする日も遠くないかもしれない。

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