ながらくGoogleに支援されながらコアチームでコントリビューションしていたWeston RuterがWP Engineに移籍したことを自身のブログで発表した。こちらのブログによると、移籍の経緯は次のとおり。
- Googleにおけるスポンサードコントリビューターとしてのポジションがなくなった
- 新しい仕事先を探していたところ、WP Engineがみつかった
- #wpdrama とは関係ない
Googleのfive for the Futureページを見てみると、すでにWestonの名前はなく、人数も2名に減っている。気づけばAdam Silversteinの名前も消えていた。

結果的には人員削減なのだが、思い返せば2018年、WestonがXWPからGoogleに移籍してから熱心に取り組んでいたのはAMPだった。Googleのような検索エンジン会社にとって、Webの40%を占めるWordPressを改善することは、すなわち検索体験の改善だったので、コントリビューターを雇う価値があったのだろう。2025年現在、もうそこに投資すべきではない、というフェーズに入ったのかもしれない。筆者も「サイトにAMP対応を実装してほしい」というWebメディアからの依頼自体がほとんどなくなったように感じている。
ちなみに、Googleは8月3日に “AI in Search is driving more queries and higher quality clicks” という記事を発表している。これはAI Overview(検索結果画面に出るAI要約)によってクリック率が悪化したWebメディアへのエクスキューズだろうが、GoogleがAIによる投資をおこなって検索エコシステムの激変を生き残るとき、そのエコシステムに依存していた人たちを助けてくれるわけではないことは明らかだ。
さて、Westonの移籍先がよりによってWP Engineだったことは「たまたま」だそうだが、もしGoogleの頃と同じようなコントリビュートを続けるとしたら、週20時間から大幅アップすると考えられる。WP Engineにとってコミュニティでの影響力を拡大するための投資なのか、それとも本業(=WP Engineでホスティングを売る)に割く時間が増えるのかわからないが、いまのところコアコントリビューションは同レベルで続けるそうだ。
I attribute WP Engine’s bringing me on board as a testament to their core value to be committed to give back:
はたして、この移籍によってWordPressコミュニティの雪解けはくるのだろうか。
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