非100%GPLからの移行マーケティングはうまくいったか? - ニュース - Capital P - WordPressメディア

非100%GPLからの移行マーケティングはうまくいったか?

Capital Pでも利用しているプレミアム・テーマSnow Monkeyの作者モンキーレンチの北島氏が、「非100%GPL有料テーマからの移行キャンペーンをおこないます!」というユニークな告知を行なった。

もうすでにキャンペーン期間(2018年1月末まで)は終了しているのだが、はたしてこの取り組みがどうだったのかについて、北島氏にSlackでインタビューを行なった。

インタビュー

Takashi Kitajima

よろしくおねがいします!

高橋 文樹

今回話を伺いたいのは、このCapital Pでも利用しているSnow MonkeyのGPL100%セールなのですが、ぶっちゃけて反響はどうでしたか?

Takashi Kitajima

最初にソーシャルメディアに投下したときに結構リツイートなどはあったのですが、反応してくれたのは、ほとんど WordPress コミュニティの人で、あまり申込みもありませんでした。でも終盤はわりと口コミで知らない人からも反応があって、最終2日にばばばっと申し込みがありました。

Takashi Kitajima

GPL や 100% GPL を知らなかったので共感したというメッセージも何件か頂けました。

高橋 文樹

具体的には……セール期間でどれぐらい売り上げがアップしましたか?

教えてください!

Takashi Kitajima

うーん^^; ちゃんと解析してないのでキャンペーンがどれくらい効いてたのかはわかりませんが、前月に比べると30〜40%は増えてたと思います。

高橋 文樹

おおっ、ということは、 値引分の効果はあったということですね。電子書籍なんかでも、そういうセールが効果的というのはよく聞きます。

Takashi Kitajima

あ、そうですね。結構値引き額は多かったのですが、キャンペーン関係なく購入する人も増えてた感じだったので、広告効果としての意味もあったのだと思います。

高橋 文樹

非GPLからの乗り換えキャンペーンをしようと思った経緯についてはブログに書いてありますが、なぜそんなキャンペーンをしようと思ったのか、簡単に説明してください。

Takashi Kitajima

僕が 100% GPL の考えが好きだというのと、Snow Monkey が選ばえる理由の大事な1つでもあると思うので、考えを知ってもらう・共感してもらうのに効果的かなと思いまして。

高橋 文樹

なるほど。僕もコミュニティ・マーケティング的にもいいアイデアだと思いました。ユーザーから得られた共感フィードバックというのも嬉しいですね。

高橋 文樹

そういう人はどんなユーザーさんなんですか?

Takashi Kitajima

普段は制作者さんのほうが多めかなという感じですが、キャンペーンの申し込みがあったのはブロガーさんとかメディアを運営されている方が多かったです。

あ、これは僕の中だけの裏テーマだったのですが、ブロガーさんって結構「好きなことを仕事に」とか「自由に働く」というところを大事にされている方が多いと思うのですが、非 100% GPL の「不自由な」テーマを使っているのはどうなの?というのもあって、ブロガーさんたちに届けたかったというのはありますw

高橋 文樹

「まだ不自由なテーマで消耗してるの?」ということですかね。高知に届けたい。

Takashi Kitajima

w そこまで煽ろうとは思ってないですが^^;

高橋 文樹

今回の乗り換えキャンペーンはけっこう挑戦的なというか、マーケティング的に攻めたものだったと思うんですが、他のテーマ作者からのフィードバックとかってありましたか? 100%GPLに準拠している、いないを問わずでいいのですが。

Takashi Kitajima

うーん、僕もそれを多少期待してたのですが、何も無かったです

高橋 文樹

twitterとかでエゴサすれば出てくるかもしれないですね。

以前、Capital Pでアンケートをしたときは、「100%GPLでのテーマ・プラグイン販売はライセンス違反より儲かるか」という答えは微妙に「儲からない」という答えが多かったです。これに対して今回の試みはアンサーになってると思うのですが、手応え的にはどうでしたか?

なぜ”優れたWordPressテーマトップ10″という記事が定期的に出るのか

Takashi Kitajima

これは僕の中ではまだ答えがでていません…。というのも他の非100%GPLテーマのほうが絶対的に売れてるし、話題になってるので。でも、全然売れないということは無いということは確信しました。

高橋 文樹

そうですね。いろんな手法を用いれば、売れないことはないのではと僕も思います。

Takashi Kitajima

デザインとかマーケティングが上手い人なら、100%GPL でも多分いけるはず!

高橋 文樹

今回、奇しくも北島さんには「売れているテーマの情報」が手に入ったと思うのですが、人気のあるテーマの内訳ってどうなっているのですか? 提供できる範囲で構わないのですが。

Takashi Kitajima

SANGO、STORK はだんとつで人気です。記事やツイートも多いです。次いでアフィンガー、TCD さんのテーマとかの印象です。TCD さんのはテーマはそんなにツイートされてないのですが会社としてやっているくらいなので多分かなり売れてて、制作者が受託で使うことが多いからそこまで情報はでてないのかなと想像しています。

高橋 文樹

TCDは広告をめちゃくちゃ見ますね。このインタビュー記事でも広告出てるかもw

Takashi Kitajima

あ、でますねw Snow Monkey のサイトにもでてて、ユーザーさんから消したほうが良いですよと何回かメールもらいましたw

高橋 文樹

では、北島さんを応援する意味でも、このサイトから消しましょうかw

Takashi Kitajima

よろしくおねがいしますw

高橋 文樹

わかりました!

今回は啓蒙的なマーケティングだったと思うのですが、他にマーケティング的なアイデアはありますか?

Takashi Kitajima

特に具体的な施策はないのですが、オンラインコミュニティ参加者の方の満足度を上げるための活動は注力していきたいです。あとはなんとなく動画配信とか、つくってる途中の情報を継続的に出すとかはやりたいなーと。

高橋 文樹

オンラインコミュニティに参加しているユーザーからのアイデア募集とかはどうでしょう。要望はけっこう上がってきてますか?

Takashi Kitajima

そうですね、結構あります。僕が迷ったときにどれが良いでしょう?というアンケートは何回かやってます!

1人でやってると方向性とかデザインとかそういうので迷う時間が多いので、アンケートはかなり助かっています。

高橋 文樹

おお、それはいいコミュニティですね。お金をとった上で商売に協力させるというのは意外なみたいですけど、最近はコミュニティ・マーケティングというか、ユーザーと一緒にサービスを成長させるのが流行ってますよね。

Takashi Kitajima

> お金をとった上で商売に協力させる

w ここが露骨に出ちゃうと引かれちゃうと思うので、それはあんまりでないように気をつけています^^;

でも、ちゃんと期待にこたえ続けていると、紹介してくださったり、ちゃんと毎回買ってくださったりという方もいらっしゃるので、コミュニティを持って一緒に成長させるのは本当に大事だと思います。

高橋 文樹

そうですね。特にWordPressはアップデートも頻繁なので、アクティブなテーマの方が使っている方も安心ですよね。

Takashi Kitajima

ですね。近日リリース予定の v1.0 では破壊的変更がいくつか入っているのですが、そういうのもコミュニティがあるとやりやすいです。Habakiri は破壊的変更をいれる勇気がなくて開発が滞っちゃったので。

高橋 文樹

以前、ものの本で読んだのですが、ユーザーがサービスの利用をやめる理由の60%以上が「無視されたから」らしいです。なので、利用者のコミュニティで積極的に活動を続けていれば、破壊的変更が入っても大丈夫かと!

Takashi Kitajima

ほー!そうなんですね〜

高橋 文樹

「質が低いから」とか、「他にもっといいサービスがあるから」とかよりも、「無視されたから」というのが一番離れる原因になるそうです。

Takashi Kitajima

ではやっぱり Snow Monkey の今の方向性は間違ってないですね…!市場をとる日も近い…!

高橋 文樹

そうですね。あと、やはりマーケットの拡大には新製品が欠かせないです。新しく作る予定のテーマとかはあるんですか?

Takashi Kitajima

以前は複数のテーマをつくろうと思っていて、それを見越した設計で開発してたりもしたのですが、今のところはやらない方針です。その代わり、Snow Monkey 用のプラグインはいくつかリリースしていきたいと考えています。

高橋 文樹

それは楽しみですね。イメージ的には、Snow Monkeyの利用者だけが使えるという感じですか?

Takashi Kitajima

そこはまだ迷っているのですが、なんでも使えるとしても、CSS は入ってない(Snow Monkey のときだけデザインがあたる)とか、何らかの違いはつけたいと考えています。

高橋 文樹

WooCommerceはもともとWooThemesから始まったので、そういう展開もありかも?

Takashi Kitajima

そうなるといいですね〜

高橋 文樹

期待してます! それでは、最後にSnow Monkeyをまだ購入していない読者に向けてなにかメッセージをおねがいします。

Takashi Kitajima

お問い合わせいただければ試用版をお送りいたしますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください!

https://snow-monkey.2inc.org/contact/

高橋 文樹

おおっ、ふとっぱら! それでは、長々とありがとうございました。

Takashi Kitajima

こちらこそありがとうございました!

まとめ

Capital Pでは100% GPLのテーマを応援しているが、北島氏のようなテーマ製作者にとって、マーケティングは悩みのタネだろう。「GPLライセンス」というそれ自体ではテーマの品質について多くを語らない要素で勝負に出たのはユニークなマーケティングだったのではないだろうか。興味を持った方はぜひSnow MonkeyのサイトやCapital Pのレビューをご覧いただきたい。

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