Makeに投稿された5.0のリリースリードMatt Mallenwegによる記事 “A Plan for 5.0“で次のことが大々的に発表された。
チーム体制の刷新
これまではリリースリード+サポート数人が中心となってリリースチームを形成していたが、大規模なチームとなったようだ。目新しいものとしては、TriageとDesignチームがあること。これはAutomatticにジョインしたジョン・マエダによる指導が大きいのではないだろうか。今年のWordCamp Tokyo 2018でもトリアージを行なっていた。
ちなみに、トリアージとはフランス発祥の医学用語で、災害時などに医療を施すべき優先順位づけをする識別医療行為を指す。黒だったら助かる見込みなし、赤なら急いで治療、緑は待機といった具合だ。
リリース日の予告
ブログ記事の末尾でさらっと触れられていたのだが、約一ヶ月でリリース候補となるようだ。
With known knowns and known unknowns, I believe we will be at RC in about a month.
RCになるのが11月中である。となると、12月7日から3日間に渡って開催されるWordCamp US 2018にリリースを間に合わせることができる!
これは個人的な見解ではあるが、WordCamp USはMattさんのお膝元であり、Automatticのイベントという印象が強い。AppleがWWDCでiPhoneの新作を発表するように、WordCamp US 2018でGutenbergを大体に発表すれば、最高にオーサムでクールなイベントになるだろう。
よって、筆者の超個人的な予想としては、WordCamp US 2018の会期中、おそらく12月9日にMattさんがWordPress 5.0のリリースを発表する。間違いない。しかし、責任は取らない。
4.9.9はどうなった?
さて、5.0について華やかに喧伝される一方、その影でひっそりと4.9.9がリリースの縮小を余儀なくされている。WP TAVERNなどでも取り上げられたが、4.9.9ではPHP 7.3への対応のみにとどめ、他のすべてのアップデート予定だったものを5.0サイクルに譲るようだ。
この突然の決定に対し、Slackなどでは「なんでこういう決定になったの? 誰が決めたの?」という議論が紛糾したようだが、金田一耕助の血を引かない筆者でも「WordCamp USに間に合わせたかったのでは?」という下種の勘繰りはできそうだ。
なんにせよ、目前に迫ったGutenbergのリリースに備え、みなさん心の準備をしておこう。当サイトの連載もあわせてどうぞ。
追記:リリース日は11月19日!
この記事を公開した翌朝、リリーススケジュールが公開された。
β 1 | RC 1 | リリース | |
---|---|---|---|
候補1 | 2018/10/19 | 2018/10/30 | 2018/11/19 |
候補2 | — | 2019/1/8 | 2019/1/22 |
また、新テーマTwenty Nineteenも同時にリリースを計画しているとのこと。スケジュールラインが2つあるのは、なにかあった場合に後ろにずらせるようにとのことだ。
思ったよりも早いスケジュールだったので、筆者の予想は外れ、じっちゃんの名は汚されてしまった……。
価格¥759
原著天樹 征丸
著さとう ふみや
発行講談社
発売日2018年6月15日
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